オズーナに7球団前後が興味 QO受諾予想も拒否濃厚に

カージナルスに残留希望であることを明らかにしていたマーセル・オズーナは、年俸1780万ドルのクオリファイング・オファーを受諾して来季もカージナルスの一員でプレイすることになると見られていた。しかし、オズーナがクオリファイング・オファーについての決断を下す前から多くの球団がオズーナ獲得に興味を示しており、事態は急変。好条件のオファーを得られると確信したオズーナは、クオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェント市場に打って出ることが確実となっている。

MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、オズーナにはカージナルスも含め、すでに7球団前後が興味を示しているという。そのうちの1球団であるカージナルスは、オズーナとの複数年契約を検討しているようだ。また、ヘイマンはレッズがオズーナ獲得に興味を示していることも伝えている。

今季のオズーナは、打率.241、29本塁打、89打点、12盗塁、OPS.800と不本意な成績に終わったため、クオリファイング・オファーを受諾したうえでカージナルスに残留し、来季の活躍によって自身の価値を上げてフリーエージェント市場に出るものと見られていた。しかし、多くの球団が獲得に興味を示していることを受け、オズーナは自身のフリーエージェント市場における戦略を変更したようだ。

オズーナがクオリファイング・オファーを拒否するからといって、カージナルスに残留する可能性が消滅するわけではなく、カージナルスが検討中と見られる複数年契約でカージナルスに残留する可能性は十分にある。オズーナはまだ29歳とフリーエージェント選手のなかでは比較的若いため、各球団が複数年契約をオファーするような争奪戦となる可能性は高い。

12盗塁、守備防御点+2を記録しているように、走塁や守備でも平均以上の能力を有しており、各球団にとって魅力的な存在であることは間違いない。カージナルスに残留希望であることを口にしていたオズーナだが、来季は他球団のユニフォームを着てプレイすることになるかもしれない。

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