全国高校ラグビー大会県予選 大分東明、悲願の初優勝

©オー!エス! OITA SPORTS

第99回全国高校ラグビー大会県予選決勝

11月10日 決勝 豊後企画大分駄原球技場

大分東明17-14大分舞鶴

   (10-14)

   (7-0)

 

 4年連続同じ顔合わせとなった、令和最初の王者を懸けた試合は、開始早々に動いた。前半3分、大分東明はゴール前のラックからSH若松納央主将(3年)が持ち出し、鋭く体を回転させ、タックルをいなして先制トライ。速いゲーム展開を望んでいた白田誠明監督にとって最高の立ち上がりとなった。同7分、19分に2つのトライを返され、逆転を許したが、チームに焦りはなかった。前半終了間際には、大分舞鶴の反則から「拮抗した試合ではPGの得点が大きな意味を持つ」(白田監督)とPGを選択し、3点を追加して10-14で折り返す。

 

 後半に入ってからも両者一歩も譲らぬ激しい攻防が続いたが、相手ゴール前で果敢にアタックを続けていた後半10分、大分東明に大きなチャンスが訪れる。強力なタックルを受けながらもHO冨田大智(3年)がオフロードパスでつなぎ、最後はフィジーからの留学生WTBジョアペ・ナホ(2年)が中央にトライ。近年、大分東明は留学生が注目されがちだが、日本人選手のアシストも光った見事な逆転トライに会場が沸いた。

決勝でも速い展開ラグビーを披露

 その後、大分舞鶴の猛攻を受けるも堅固なディフェンスは最後まで崩れることはなく、主導権を握ったままノーサイド。笛が響いた瞬間、東明フィフティーンは歓喜に沸き立ち、割れんばかりの歓声が会場を埋め尽くした。

 

 試合後、白田監督は「無名のチームでもやればできる。彼らは諦めないことの大切さを教えてくれた。生徒ながら尊敬する」と感無量の面持ちで選手をたたえ、若松主将は「自分たちがやってきたことは正しかった。今はただただうれしい」と満面の笑みで語った。大分東明のモットーはエンジョイラグビー、そしてチャレンジすること。この2つが体現された素晴らしい試合を見せてくれた。

 

 初めての花園での目標はベスト8。「コンタクトの部分など改善点も多い」(若松)が、大分の高校ラグビー界に新たな歴史を刻んだ大分東明の活躍に期待したい。

初優勝した大分東明

 

(甲斐理恵)