高知県知事選挙・立候補者の横顔|浜田省司(はまだ せいじ)氏の経歴・政策は?

任期満了に伴う高知県知事選挙(11月7日告示、24日投開票)に浜田省司(はまだ せいじ)氏(56)が立候補しています。
浜田氏は元大阪府副知事・元総務省官房総括審議官で、自民・公明両党の推薦を受け、無所属での立候補です。

なお高知県知事選には共産・社民両党が推薦し立憲民主・国民民主両党の県連も推薦する無所属の松本顕治氏(35)が立候補しています。

高知県知事選挙・立候補者の横顔|松本顕治(まつもと けんじ)氏の経歴・政策は?

高知県出身の浜田氏。総務省に入省し、総務省総括審議官、高知県知事選へ初挑戦

浜田省司氏は1963年1月23日、高知県四万十市の出身で現在56歳です。東京大学法学部を卒業後、1985年に旧自治省(現総務省)に入省。1995年には福岡県庁で消防防災課長・財政課長を務め、2003年には島根県総務部長、2017年には大阪府副知事を歴任しました。

2019年には総務省大臣官房総括審議官として、マイナンバー情報連携・政策企画に携わっていましたが、今回の高知県知事選に立候補しない意向を表明した尾崎正直知事から立候補の打診を受け、8月に総務省を退職しています。

浜田氏の政策理念は?

浜田氏は自身のホームページによれば、「浜田の政策 共感と前進の政策」をキャッチコピーとして、以下のような政策を掲げています。

さらに前進!高知県
1.地産外商の取り組みを一層進め、産業振興計画のさらなる推進!
2.福祉の充実に取り組み安心・安全な高知県の実現!
3.知・徳・体の分野ごとに目標を掲げた教育の推進!
4.南海トラフ地震対策を着実に推進!
5.四国8の字ネットワークをはじめとする道路整備などのインフラの充実!
6.県民運動としての少子化対策の推進!
7.観光産業の活性化と文化・スポーツの振興!

浜田氏の横顔・候補者アンケートへの回答

選挙ドットコムでは高知県知事選の両候補者に重点政策や今回の選挙の争点などを聞く候補者アンケートを実施しました。候補者からの回答内容を掲載しています。

質問項目
1、なぜ、他の政治家ではなく「高知県知事」に立候補するのか(立候補理由)300字以内
2、スローガン、キャッチコピー(30文字以内)
3、重要課題認識
高知県が抱える課題のなかで、最も深刻な課題は何でしょうか?(20文字以内)
その課題に対してどう取り組みますか。(300字以内)
4、重点分野(力を入れて取り組みたい分野を③の他に2つまで。(1つ20文字以内))
それに対する理由・具体的な内容(1つ200字以内)
5、3期12年間の尾崎県政への評価(5段階、以下の選択肢からお選びください)と理由
選択肢:高く評価できる 評価できる どちらとも言えない あまり評価できない 全く評価できない
・評価できる点の理由(200字以内)
・評価できない点の理由(200字以内)
6、今回の高知県知事選挙の争点は何でしょうか(100字以内)

1、立候補理由

私は、四万十市に生まれ、昭和60年に当時の自治省に入って以来、34年間、公務員生活を送ってまいりました。うち半分は、総務省、消防庁、内閣府といった中央省庁で仕事を送ってまいりました。うち半分は、総務省、消防庁、内閣府といった地方自治の現場で、自治体の幹部職員としての経験を重ねてまいりました。今後は、生まれ育った高知にご恩返しをするために、私の今までの行政経験や培った人脈を役立てたい。そう考えて、今回の高知県知事選挙への立候補を決意しました。私は、高知をもっともっと元気にしたい、もっともっと多くの若い人たちが返ってくる高知にしたいと考えます。

2、キャッチコピー

「共感と前進、さらに前へ高知県!」

3、最重要課題

もっとも深刻な課題は人口減少であると考えます。その対策として、若い世代の「婚活」「妊娠・出産」「子育て」の希望を叶えるため、希望する独身者の出会いの機会を拡充し、結婚への支援を展開するとともに、妊娠期から子育て期まで切れ目なく子育て家庭を総合的に支援する「高知版ネウボラ」を推進します。また、全国的に競争が激しくなっている移住者の呼び込み対策として関係人口の拡大を図る必要があります。あわせて、魅力ある就職先の確保を行い、若者の県外流出に歯止めをかけていきます。

4、重点政策

1)産業政策:産業政策については、尾崎県政で成果が出ている産業振興計画を引き続き着実に推進してまいります。具体的には、県外、海外との様々なネットワークをさらに積極的に推進し、外部の知見や人材を積極的に活用するとともに、大阪府副知事時代の人脈を活かし、関西圏での新たな展開を目指します。また、IoTやAI等のデジタル技術と地場産業の融合を推進することにより、新たな製品やサービスの開発を進め、地元企業の支援、育成に図ってまいります。

2)災害対策:災害対策については、南海トラフ地震に対しては、想定死者数を限りなくゼロに近づけていくことが最も重要だと考え、今後も住宅耐震化などに全力で取り組んでいきます。また、臨時情報への対応や要配慮者への支援対策など難易度の高い課題に取り組みます。近年激化する台風や豪雨対策としては、まず中小河川の改修を第一に考えるとともに、現在の雨量や防風対策の基準が、果たしてそのままでいいのか、早急宇に検証を起こない、対応を考えていきます。

5、尾﨑県政の評価

高く評価できる

【評価できる理由】
尾崎県政の実績は高く評価できると思います。その理由は、これまで高知の経済は人口減少に連れて縮小していましたが、産業振興計画を策定し、地産外商を合言葉に取り組んだ結果、一人当たり県民所得は全国平均の2倍のペースで伸びており、経済はV字回復を成し遂げています。その他、南海トラフ地震対策、インフラの整備、日本一の健康長寿県づくり、小中学生の学力向上など、様々な分野で顕著な実績を上げているからです。

6、高知県知事選の争点

今回の高知県知事選挙の争点は、これまでの尾崎県政12年間の取組を継続するか、それとも方向転換を行うのかが問われる選挙であると考えます。これまでの5つの基本政策を柱とする取組を継続することで、今後の県勢浮揚を図ってまいります。

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