博多の地で開幕! AKBグループ特別公演「仁義なき戦い」 2部は「あんみつ姫」プロデュースの華やかなステージで原点回帰!?

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11月9日より福岡市博多区にある博多座で開幕した、博多座開場20周年記念「AKBグループ特別公演」。開幕前日、AKB48・横山由依率いる前半Aキャスト(11月9~14日)による囲み取材と通し稽古が行われた。

第1部「仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘篇~」は、戦後間もない広島県呉市で任侠(にんきょう)の世界に生きる男たちの抗争を書いた“実録”小説が原作。1973(昭和48)年に映画化され、菅原文太らの熱演で大ヒットした。この昭和の傑作を令和の時代を生きるアイドルが舞台化。AKB48国内グループの主要メンバーが集結し、名優が演じてきた役柄に挑戦する。

役どころについて聞かれたSKE48・須田亜香里は「10年アイドルをやってきて、次のSKEのシングルで初めてシングルのセンターに選ばれました。(自身が演じる、土井清の)死ぬ間際でなかなか死なないような『ずぶとさ』は自分と似ているところがある」と自身の姿と重なる部分があると強調。博多座への出演は3度目だというHKT48・坂口理子は「同期の田島芽瑠ちゃんと夫婦役というのがすごく新鮮。一緒に布団に入るシーンに注目してほしい。衣装を着た時に周りの人から『似合うね』『おかみ』などと言われ、舞台裏でもおかみ感を出しています」と話し、出演メンバーの仲の良さもうかがえた。坂口と同じく地元での舞台出演となったHKT48・豊永阿紀は「私も今年20歳になって、同い年の博多座20周年記念の公演にかかわることができてうれしい。その感謝を込めながら日々成長したい」と気合十分。また、豊永が「広島弁を聞くと仁義の稽古場だなと感じた」と言うように、劇中に飛び交う普段は聞くことのできないメンバーの広島弁にも注目したい。

今回の舞台版は、基本的には原作に忠実なストーリー。もちろん「仁義なき戦い」の定番音楽も使用されている。その一方で、人物紹介のシーンでは「カンッ」と音が鳴った後「ゆいはーん!」など、メンバーの名前を呼ぶことのできる“間”も盛り込まれており、客席も一体となって楽しめそうだ。ピストルやタバコ(に見立てたあるもの)が登場するなど、普段のアイドル姿からは想像できない「男らしい」シーンも見どころ。「銃を安全に扱うためのレクチャーでは、銃を持った瞬間怒られました」と振り返る須田。横山からは、須田に銃を向けられ名前を呼ばれるシーンで「広能(広能昌三=横山)の名前を呼ぶはずなのに『若杉(若杉寛=向井地美音)!』と言われて(笑)、私もひるまずに『広能だよー!』と、言い返しました」と、リハーサルでの出来事を暴露されていた。こうした舞台ならではのハプニングも、生のステージの醍醐味(だいごみ)だろう。

迫力満点の殺陣についても、HKT48・田島芽瑠は「斬る方もですけど、斬られる方が頑張らないと本当にかっこよく見えないので大変」と信頼関係が重要だとする一方で、「みんなが本気で取り組んでるのを見て、かっこいいなとは思っていますが、(田島演じる山守義雄)組長は何もしないので見てるだけです(笑)」と明かし笑いを誘った。NMB48・山本彩加は「グループが集まった時の力の強さが48にはある。正直、まだまだ伝わりきってないと思う部分があるので、この機会にたくさんの人に伝えられたら」と意気込む。AKB48グループの総監督を務める向井地美音も「今年は総選挙やじゃんけん大会といった恒例行事がなく、いつもと違う1年だとは思っていた。それでも、こうして48グループが日本中から集まり、一つになれる機会がすごくうれしい。芝居を通してグループの魅力を伝えたい」と力強く語った。

これまで、ヤンキーやプロレスラーなど、アイドルのイメージとはかけ離れたさまざまな世界に挑戦してきたAKB48グループ。今回は義理、人情、裏切り、そして血で血を洗う抗争…といった男臭さ全開の「任侠」の世界をどう体現するのか、見逃せない作品になりそうだ。

第2部は「劇団あんみつ姫プロデュース レビュー48」。公演をプロデュースする「あんみつ姫」は、福岡市中央区天神・親不孝通りに専用劇場を構え、ショー、ダンス、コントを織り交ぜたエンターテインメントショーを連日展開している。そしてこの「劇団あんみつ姫」がAKB48劇場誕生のきっかけだというから、これは原点回帰であり、前代未聞のコラボレーション!「ファンの方がどういう反応をするのかが一番楽しみ」「怒らないで見てほしい」というステージの内容はまさに予測不能の展開となっている。

AKB48・武藤十夢が「数十分前まで男役をしていたとは思えない」と話すように、ステージではアイドルモード全開。メンバーの多くは男装仕様のメークのまま、衣装はアイドルといった格好だが、違和感を全く感じないのは「いかにオーラを出せるか」「表情でごまかしている」からだという。さすがアイドル。大きな羽を背負い、大階段を使った演出の「レヴュー」で幕開け。「檸檬の年頃」では、本物のレモンを持ったメンバーが、レモンをすりおろしながら風に乗って香りを届けるというシュールなパフォーマンスを披露した。メンバーが「五感で感じてほしい」と話していたのはまさにこのことだろう。「波乗りかき氷」では、メンバーからまさかの氷の提供も!? これらは、この場だからこそ味わえる貴重な体験に違いない。

ほかにも、AKB48をはじめとする各グループの楽曲を披露。そして最後は再び、華やかな衣装の「レヴュー」で締めくくった。

メンバーによる前座に始まり、1部と2部の間には、HKT48・村重杏奈がMCを務め当日の「MVP」を発表する場面も。最初から最後まで、一瞬たりとも目が離せない盛りだくさんの内容となっている。前半Aキャストでの公演は14日まで。休演日を挟み、16~24日まではSTU48・岡田奈々率いるBキャストで上演予定。