ベイ田中「新しい自分作っていく」 育成契約で再スタート

育成契約から再スタートを切ることが決まった田中=横浜市中区の球団事務所

 8月に左肘を手術したベイスターズの田中健二朗投手(30)が来季は育成選手として復帰を目指すことになった。13日に3600万円減の年俸1千万円で育成契約を結び、横浜市中区の球団事務所で会見した田中は「正直もう終わりなんじゃないかと思っていた。話をいただいてありがたかった」と語り、もう一度1軍マウンドに戻ってくる覚悟を示した。

 今季は3月中旬に左肘に強い張りを覚え、リハビリを行っていたが、8月に左肘内側側副靱帯(じんたい)再建手術(トミー・ジョン手術)に踏み切った。現在はランニング中心の練習を行っており、来年1月からスローイングを開始して、8月ごろの実戦復帰を目指している。

 2007年の高校ドラフト1巡目で入団し、2016~17年には60試合以上に登板し、日本シリーズでも活躍した中継ぎ左腕。46だった背番号は「046」に変わることになるが、「(横須賀の)市外局番です」と報道陣を和ませつつ、「第二の野球人生。新しい田中健二朗を作っていけるようにやっていきたい」と前を向いた。

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