応援で福島U後押し(11月14日)

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 福島市にある県営の陸上競技場で、赤いユニホームの選手が芝生を駆け、ゴールを奪う。サッカーJ3福島ユナイテッドFC(福島U)は十日、五試合ぶりの白星を地元で挙げ、県民の喜びの声がこだました。

 サポーターはJ2入りを願い、声援を送る。昇格には戦績の他に、座席や照明などの設備を手厚くする条件が求められる。専用施設を持たない福島Uにとって基準を満たすまでの道のりは険しい。チームや経済団体の代表が「福島市にサッカースタジアムをつくる会」を組織し、五年前から県外の会場の見学を続ける。

 九日に千葉県柏市でJ2柏レイソル戦を視察した。J1復帰が懸かった一戦に一万人余りが集い、観客席はチームカラーの黄、黒色で染まった。企業の福利厚生施設に改修を重ね、ピッチ脇まで座席がせり出す。リーグきっての臨場感を持ち味に誇る。

 各地のクラブは難題にぶつかっても知恵を寄せ合い、拠点を築いた。つくる会も先進例を学ぶたびに自慢のグラウンドを設け地域を活気づけたいとの思いを強める。福島Uは今季、地元の試合を二十四日と十二月八日に残す。チームを愛する心意気を県民と分かち合ってこそ夢に近づく。