グリッド降格のルクレール、上位浮上を諦めず「F1ブラジルGPでは予想外のことが起こり得る」

 フェラーリF1チームのシャルル・ルクレールは、ブラジルGPの舞台インテルラゴスはカレンダーのなかで最もお気に入りといっていいほど好きなサーキットだという。この週末、ルクレールはパワーユニット(PU/エンジン)交換のためグリッドを降格されるが、上位に浮上することを諦めていない。

 ルクレールは前戦アメリカGPのFP3でオイル漏れのトラブルに見舞われ、前の仕様のユーズドパワーユニットに載せ替えて予選と決勝を戦った。フェラーリはブラジルGPでルクレール車に新品パワーユニットを投入することを決定。これによってルクレールはグリッド降格ペナルティを受けることになる。

 交換される具体的なエレメントは明らかにされていないが、新たなICE(エンジン)などの投入により少なくとも10グリッドは降格されるものと考えられている。

2019年F1第19戦アメリカGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 厳しい戦いに直面するルクレールだが、ブラジルGPは好きなグランプリであるとして、ポジティブな発言をしている。

「ブラジルの人たちは大のモータースポーツ好きだし、ここはアイルトン・セナの母国だ。彼は僕が最も尊敬しているドライバーだと言っていい。大きな才能を持った、特別なドライバーだった。ブラジルGPを訪れると彼の偉業を思い出す」とルクレールは言う。

「走っていて興奮するサーキットだよ。全長は短いけれど、さまざまな種類のコーナーとストレートが組み合わされている。レイアウトは過去数十年の間に大きく変化して、今のこの形になった。幼いころは、プレイステーションで遊ぶ時、いつもこのコースを選択していたものだ。昔から大好きなコースなんだ」

「サンパウロの天候は変わりやすい。路面コンディションが一日ごとに変化し、予想外のチャレンジに直面する可能性があるんだ。そうなると状況が一変するかもしれない」

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