もっとバリアフリーに アルカス、パネル討論や館内調査 長崎国際大と協力、市民も参加

館内バリアフリー調査のフィールドワークをする参加者=アルカスSASEBO

 長崎県佐世保市三浦町のアルカスSASEBOは、長崎国際大と協力し、障害者にやさしいバリアフリーなホールづくりに取り組んでいる。パネルディスカッションや館内のバリアフリー調査をするためのフィールドワークを通し、理解を深めた。
 文化庁から「障害者による文化芸術活動推進事業」の採択を得て取り組んだ。パネルディスカッションとフィールドワークは10月に開き、長崎国際大の学生や市民を含む延べ約70人が参加した。
 パネルディスカッションには地域の障害者も参加。「障害者と健常者が関わる機会が増えてほしい」「一方だけの努力ではなく、分かり合おうとすることが重要」といった意見を交わした。フィールドワークでは、「スライド扉が少ないため、車いすでの利用が不便」「階によってトイレの構造が違うため、視覚障害者は利用しづらい」といった指摘が出た。
 アルカスSASEBOの古賀沙矢香さんは「構造面の早急な変更は難しいが、職員とボランティアで協力しながら、人的フォローで改善したい」と話した。

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