ベネッセコーポレーション、2020年度「GTEC」実施方針を発表

株式会社ベネッセコーポレーションは、「大学入試英語成績提供システム」の導入が延期されたこと受け、2019年11月13日、2020年度「GTEC」実施方針について発表した。

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ベネッセコーポレーションによると、2020年度の「GTEC」は、「大学入試英語成績提供システム」が延期されたため、「GTEC 大学入学共通テスト版」の実施は行わないという。しかし、「GTEC 検定版」は、出題構成や実施形式、提供スコアなどのテスト内容が「大学入試英語成績提供システム」の参加要件を満たしているため、2020年度に向けては、入試対応としての機能を向上させた「GTEC 検定版」の受検機会を拡充することにした。これにより、「大学入試英語成績提供システム」の導入において大きな課題であった、会場設置に関する地域格差それに伴う受検生の交通費や宿泊等の経済的負担に配慮した英語民間検定試験の運営を実現していくという。「GTEC 検定版」の変更点は以下の4点。1、試験の厳格性をより高めるため、スピーキングテストの不正の防止に向けた遮音用のイヤーマフ(34dB の騒音低減)、準備・解答時間中のサウンドマスキング(ホワイトノイズで周囲の声を遮る技術)およびカナル型マイク付イヤホン(耳栓に近い防音効果)、以上3点を複合的に実装し、「GTEC」検定版の入試対応を行う。2、「GTEC」が独自に開発しているスピーキングテスト専用のタブレット端末の改良を行い、受検生の誤操作防止やタブレット端末の起動管理強化により「GTEC」検定版における厳格性を高める。3、2020年度は、高校3年生専用の検定日として第2回(7月18日)、第4回(10月3日)を新設し、計5回(第1回6月13日/第2回7月18日/第3回8月29日/第4回10月3日/第5回12月5日)とする。これにより、受験生の志望校の入試区分(総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜)に合わせた受検機会を提供できる。4、大学が「GTEC 検定版」の入試活用を行う際に、入試としての厳格性を高める等の観点から受検者のオフィシャルスコアを専用のWebページから確認できる仕組みとする。また、検定料6,380円(税込)、英語4技能型の出題構成、オフィシャルスコアは2年間有効などの項目については変更しない。

参考:【株式会社ベネッセコーポレーション】2020年度「GTEC」実施方針のご報告

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