【ナ・リーグCY賞】メッツ・デグロムが「準満票」で2年連続の受賞

日本時間11月14日、両リーグのサイ・ヤング賞の受賞者が発表され、ナショナル・リーグはジェイコブ・デグロム(メッツ)が2年連続2度目の受賞となった。デグロムは投票権を持つ30人の記者から1位票を29票、2位票を1票獲得する「準満票」で、合計207ポイントの圧勝。サイ・ヤング賞を2年連続で受賞するのは、メジャーリーグ史上11人目の快挙となった。

デグロムは「言葉では言い表せないよ。(サイ・ヤング賞を)1度受賞するのが夢だったって言ったことがあるけど、2年連続なんて、正直言って今は言葉が出ないよ」と語り、2年連続受賞の快挙を喜んだ。

圧倒的なピッチングを見せた昨季とは異なり、今季は4月の防御率が4.85と不安定なスタートになったが、5月以降の27先発では9勝5敗、防御率2.07と安定感抜群のピッチングを展開。ライバルの柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)とマックス・シャーザー(ナショナルズ)が不振や故障に苦しむなか、23イニング連続無失点でシーズンを終えるなど、最終4先発で3勝0敗、防御率0.32の好成績を残し、2年連続受賞を決定付けた。

直近10年間のナ・リーグで、サイ・ヤング賞を2年連続で受賞したのは2013~2014年のクレイトン・カーショウ(ドジャース)、2016~2017年のシャーザーに次いでデグロムが3人目。デグロムは2014年に新人王を受賞しているが、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まるアウォードを、2種以上かつ合計3度以上受賞した投手は史上8人目である。

今季のデグロムは、11勝8敗、防御率2.43、255奪三振の好成績をマークし、最多奪三振のタイトルを獲得。最優秀防御率の柳が88ポイントで2位、シャーザーが72ポイントで3位、ジャック・フラハティ(カージナルス)が69ポイントで4位、最多勝のスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が53ポイントで5位にランクインし、6位以下はマイク・ソローカ(ブレーブス)が9ポイント、ソニー・グレイ(レッズ)が4ポイント、カーショウが3ポイント、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)とカービー・イエーツ(パドレス)が2ポイント、パトリック・コービン(ナショナルズ)が1ポイントという結果になった。

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