長崎市の特別児童手当 680万円 支払われず 39人分、職員が業務怠る

 長崎市は13日、障害のある子どもを育てる親らに支給する特別児童扶養手当について、39人分の約680万円が期日の11日に支払われなかったと発表した。長崎市子育て支援課の50代の男性職員が業務を怠り、期限までに必要書類を県に取り次がなかったことが原因で、職員は「他の業務に追われて手が着けられなかった」と話しているという。対象者には12月11日に支給する予定。

 同手当は市が対象者から必要書類を受け付け、県が認定し、国が支給する。支給は原則4、8、11月の年3回。11日には4カ月分が支給されるはずだった。長崎市子育て支援課は対象者888人からの申請を職員2人が対応。11日に振り込まれなかった人からの苦情で遅れが発覚した。

 長崎市は13日から対象者の自宅を訪ね、謝罪している。藤田庄三こども部長は再発防止として、「職員の報告・連絡・相談、上司のスケジュール管理を徹底する」と述べた。

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