県産ホタテでパスタソース開発中/青森商業高校の生徒ら台湾へ輸出計画/来年度の販売目指す

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台湾で行う試食会の準備をする生徒たち=12日、青森市の青森商業高
試作品のソースを使ったパスタ。手前がオイル系、奥がクリーム系=青森市の「畑のキッチン」

 青森商業高校の生徒たちが、県産ホタテのパスタソースを台湾に輸出する計画を進めている。本年度から青森市の飲食店、台湾の高校生と開発中で、16日に現地で生徒自ら試食会を行って反応を探り、来年度からの販売を目指す。授業で商品開発や輸出の流れを学んだ生徒たちは、県産品の価値や強みを再認識し、青森県の魅力をアピールしようと意気込んでいる。

 ソースは田子町産ニンニクが香るしょうゆ味のオイル系と、ゆずこしょうが入ったクリーム系の2種類を試作。いずれもホタテを具やだしとして使っている。

 同校は昨年度も台湾での研修に生徒を派遣。その際「現地でいろいろな人と交流して、リンゴだけでなくホタテも有名だと分かった」(3年の小笠原明葉さん)ことから、授業での商品開発がスタートした。

 3年生10人が味の種類ごと2チームに分かれ、青森市の飲食店「畑のキッチン」オーナーの齊藤あゆみさん(46)の協力を得て、味や調理方法を研究。平内町でホタテ養殖の様子も見学した。

 「ホタテは青森にいるともらって食べることも多いけれど、商品として考えると、高い価値があるとあらためて分かった」と青山楓弥香(ふみか)さん(3年)。細川海斗さん(同)は「海外の人の味覚に合わせるにはどうすればいいか、考えるのが楽しかった」という。

 3年生が開発した試作品を、1、2年生6人が市場調査する。16日に台北市で開かれるイベント「日本東北遊楽日」で約100食を配り、好きな味に投票してもらう。

 出発前の12日、生徒たちは同校で試食会のリハーサルに励んでいた。蝦名美那乃(みなの)さん(2年)は「言葉が通じない場所での試食会。緊張するけれど楽しみ」と話す。小野結惟(ゆい)さん(同)は「情熱を持ってアピールして、青森の魅力を多くの人に伝えたい」と意気込む。

 担当する鈴木有紀教諭(42)は「青森から東京を経由せずに海外とビジネスができるという経験を、高校生のうちに積んでもらえたら」と話している。

 生徒たちは14日、青森空港から出発。15日にはパッケージ制作で協力を得る台北市の松山高級商業家事職業学校の生徒と話し合う。17日に帰国する。