バーランダー&コール ア・リーグ史上初のCY投票トップ2独占

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日本時間11月14日に発表されたサイ・ヤング賞の投票結果で、アメリカン・リーグではアストロズのジャスティン・バーランダーとゲリット・コールがトップ2を独占した。1956年に同賞が制定されて以降、トップ2を同じチームの投手が独占したのは4例あるが、いずれもナショナル・リーグのチームである。バーランダーとコールは、リーグ史上初の快挙を成し遂げることとなった。

同僚によるトップ2独占がなかなか実現しない理由として、「票が割れる」ことを挙げる者が多い。投票権を持つ記者は、同じチームの選手を上位に並べるのを避ける傾向があるというわけだ。しかし、今季のバーランダーとコールは、そのような思考の余地すらない、圧倒的なパフォーマンスを見せた。その結果、1位票と2位票を2人で独占。1位票を17票、2位票を13票獲得したバーランダーがサイ・ヤング賞を受賞し、1位票を13票、2位票を17票獲得したコールが2位にランクインした。

同僚によるトップ2の独占は、サイ・ヤング賞制定初年度の1956年が初めてであり、この年はドジャースのドン・ニューカムとサル・マグリーがトップ2を独占。ただし、マグリーはこの年の開幕をインディアンスで迎え、5月中旬にドジャースへ移籍している。また、制定初年度の1956年から1966年までの11年間は、両リーグから1人のみの選出だった。

各リーグから1人ずつを選出する現在の形になって以降では、1974年にドジャースのマイク・マーシャルとアンディ・メッサースミスがトップ2を独占したのが初めての例である。この年のマーシャルは106試合に登板して208回1/3を投げたが、これはリリーフ投手による最多記録として現在も残っている。しかし、この年は3位以下の投手にも1位票が入っており、バーランダー&コールのように1位票を2人で独占したわけではなかった。

バーランダー&コールのように1位票を2人で独占した例は、2001年と2002年のランディ・ジョンソンとカート・シリング(ダイヤモンドバックス)が初めてである。2001年はジョンソンが1位票を30票、シリングが1位票を2票獲得し、翌2002年はジョンソンが満票で受賞した。同僚による300奪三振コンビも2002年のジョンソン&シリングと今季のバーランダー&コールしか例がなく、この2組のコンビは、球史に残る最強の同僚コンビと言って過言ではないだろう。