FAのバムガーナーにフィリーズ、ヤンキースなどが関心

長年ジャイアンツのエースとして活躍し、今オフ、フリーエージェントとなったマディソン・バムガーナーに対して、ブレーブスが早い段階から興味を示していることはすでに報じられているが、フィリーズやヤンキースなど、そのほかの球団もメジャーを代表する先発左腕の動向を注視しているようだ。3度の世界一を経験し、通算119勝をマークしながらも30歳とまだ比較的若く、多くの球団による争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

日本時間11月14日、MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、フィリーズが幅広い視野で先発投手市場をチェックしており、そのなかでバムガーナーの動向もチェックしていることを報じた。ローゼンタールは、フィリーズがバムガーナー獲得を狙う動機の一つとして、同地区ライバルであるブレーブスへの加入を防ぐ狙いがあると見る。また、フィリーズがバムガーナー、コール・ハメルズなど、実績があって計算のできる先発投手の獲得に動く可能性にも言及している。ただし、チーム状況を考えた場合、フィリーズよりもブレーブスのほうがバムガーナーがフィットすると考えているようだ。

一方、フィリーズ同様に先発投手市場を幅広くチェックしているヤンキースも、バムガーナー獲得に興味を示している球団の一つであることが報じられている。サンフランシスコ・クロニクルのジョン・シェイによると、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、現時点ではバムガーナーの代理人とコンタクトをとっていないことを明言。しかし、シェイは今後間違いなくキャッシュマンがバムガーナー側とコンタクトを取ると断言している。

2011年から6年連続で13勝以上、2013年から4年連続で防御率2点台をマークした頃の安定感こそ失われているものの、今季のバムガーナーは3年ぶりに200イニング&200奪三振をクリアし、34先発で9勝9敗、防御率3.90をマーク。エースとしての活躍は難しくとも、先発2~3番手としての働きは十分に期待できる投手であり、フリーエージェント市場の注目株の1人となっている。

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