F1、2019年第3四半期の営業利益は約5億円増。収益は減少もコスト削減により相殺

 F1は今週、2019年の第3四半期について報告を行った。この報告によると、2018年の第3四半期と比べて1戦少なかったことから小さな収益の減少はあったものの、営業利益は前年比で500万ドル(約5億4400万円)の増加を見せたという。

 レース開催権料、放映料、広告料、スポンサー料から成り立っているF1の主な収益は、3カ月間で5億6000万ドル(約608億9700万円)から5億5300万ドル(約601億4200万円)に減少した。

 2019年の第3四半期はレースが1戦少なかったこと、および一件の契約の更新期間が影響したことにより、レース開催権料からの収益は減少した。一方で放映料による収益は、主に契約率が上昇したために増加を見せたが、この期間のシーズンベースの収入が比例して下がったため、部分的に相殺されることになった。

 広告およびスポンサー料からの収益も、新規のスポンサーシップ契約により上昇した。しかしこの第3四半期において、他のF1の収益は減少している。これも主に1戦が少なかったことに加え、前年同期にあったテレビ制作料が今年はなかったことに起因していると見られる。

 全体的に営業利益は対前年比で3900万ドル(約42億4200万円)から4400万ドル(約47億8700万円)へ増加した一方で、収益の減少はコスト削減によって相殺された。

 チームへの支払いは3億4400万ドル(約374億2900万円)から3億3500万ドル(約364億4700万円)へ減少したが、レースシーズンを通してのこれらの支払いに比例して、F1の収益における他のコストも同四半期に1戦が少なかったことで減少している。

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