マリナーズ 若手有望株の出場機会をブロックしない補強を目指す

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ここ数年に比べると静かなオフシーズン序盤を過ごしているマリナーズだが、ジェリー・ディポートGMはしっかりと補強の戦略を立てている。日本時間11月14日、ディポートはフェリックス・ヘルナンデス、ウェイド・ルブラン、トミー・ミローンの退団により手薄となっている先発投手陣を中心に、若手の出場機会をブロックしない範囲での補強を目指していくことを明らかにした。

現在、マリナーズの先発投手陣で来季のローテーション入りが確実視されているのは、マルコ・ゴンザレスと菊池雄星の両左腕だけ。ジャスタス・シェフィールド、ジャスティン・ダン、ローガン・ギルバート、ジョージ・カービーなど、チーム内には将来有望な若手投手がいるものの、まだ1年を通して先発ローテーションを任せることのできる段階には達していない。今オフは、少なくとも2人の先発投手を獲得する必要があるだろう。

ただし、ディポートは「戦力の穴を埋めるために、フリーエージェントなど球団の外部に目を向けている」としつつも、「潜在的なレギュラー候補たちが成長して穴を埋めてくれるのが一番だ。どの選手の出場機会もブロックしたくない」と語っており、将来有望な選手たちの出場機会を奪ってしまうような長期契約には否定的。あくまでも若手が成長するまでの「つなぎ役」を獲得する程度の補強となる見込みだ。

一方、外野陣は左翼からカイル・ルイス、マレックス・スミス、ミッチ・ハニガーの3人が来季のレギュラーを予定されている。しかし、こちらもブレイデン・ビショップ、ジェイク・フレイリー、ジャレッド・ケレニック、フリオ・ロドリゲスといった若手有望株がおり、ハニガーやドミンゴ・サンタナのトレード放出の可能性も含め、状況は流動的だ。今季のア・リーグ盗塁王に輝いたスミスも、レギュラーの座は決して安泰ではない。

ディポートは「若手選手に出場機会を与えたいと思っている」と語り、あくまでも球団内の若手有望株に実戦経験を積ませることが最優先であることを強調。そうした状況のなかで、どのような動きを見せるか注目したい。