ジャック・ブラック、ハイム、フレーミング・リップス、ヨ・ラ・テンゴらが参加するハヌカ・アルバムが11/22発売

©ユニバーサル ミュージック合同会社

世の中にクリスマス・ソングが飛び交う中、ジャック・ブラック、ハイム、ザ・フレーミング・リップス、ヨ・ラ・テンゴ、ラウドン・ウェインライトIII、そしてザ・モルディ・ピーチズのアダム・グリーンなど、ロック界の錚々たるスターたちによる新曲やスタンダードのカヴァー曲を収録した大望のハヌカ・アルバムがリリースされる。(*ハヌカ:キリスト教のクリスマスとほぼ同じ時期に祝われるユダヤ教の年末行事)

アルバム『Hanukkah+』は、ヴァーヴ・フォアキャスト・レコードから、CDで11月22日に、アナログ盤では12月13日にリリース予定で、現在先行予約を受付中だ。

元々ヨ・ラ・テンゴが、現在は閉店してしまったニュージャージーにあったMaxwell’sというクラブで、2001年から開催していた毎年恒例の8日間連続コンサートからインスパイアされたというこのアルバム『Hanukkah+』は、グラミー賞受賞歴を誇る音楽監督のランドール・ポスターがプロデュースを手掛け、彼の呼びかけで集まったミュージシャンや音楽仲間が多数参加している。

ヨ・ラ・テンゴは「僕たちの旧友ランドール・ポスターから、ハヌカのアルバムを作るから参加してくれないかと依頼があった時、ちょっと悩みました。僕たちはユダヤ教の信者ではない(ユダヤ人じゃないメンバーもいる)ので、正直この祭日は僕らにとってほとんど意味のないものなのですが(そしてそれがヨ・ラ・テンゴがやっているハヌカ・コンサートの裏側にあるジョーク的な要素でもある)、とにかく何かやってみようということになったんです。そして僕たちの友人であるサム・エルウィットならこの謎めいた仕事を面白くしてくれるんじゃないかと思い、依頼したんですが、実際彼は‘Eight Candles’の作曲で素晴らしい仕事をしてくれました」。

ランドール・ポスターは、ザ・モルディ・ピーチズのアダム・グリーンにパワーポップな楽曲の制作を依頼し、結果、ハヌカ祭で使われる8日間燃え続ける9本枝の燭台(アダム・グリーンがあれは一体どう説明したらいいんだ?と尋ねていた)の周辺で起きる現代的ラヴ・ストーリーを歌う(彼女が祝祭の灯火を痛みの灯火へと変えた)「Dreidels of Fire」が出来上がった。

またランドール・ポスターは、姉妹トリオのハイムによるレナード・コーエンの1984年のアルバム『Various Positions』に収録されている祈祷文ような「If It Be Your Will」のカヴァーや、ワトキンス・ファミリー・アワーによるウディ・ガスリーの「Hanukkah Dance」のカヴァーなどを収録した。

エレクトロ・デュオ、ホーリー・ゴーストのアレックス・フランケル(自称ユダヤ人学校の中退者)は、自身のハヌカへの思い出を込めたオリジナル楽曲「Hanukkah in ’96」を完成させ、“過去最高のユダヤ楽曲”だと自画自賛している。

さらに、オリジナル楽曲「Sing It Now, Sing It Somehow」で参加しているザ・フレーミング・リップスについて、ランドール・ポスターは、彼らを選んだのは自然の成り行きだったと明かす。「もしザ・フレーミング・リップスにユニコーンがいて、サクラメントのような体の輝きがあったなら、彼らを見るのは、お寺に行くようなもので、そのスピリチュアルな繋がりが、このハヌカの祝い、瞑想と精神に相応しいと思ったんです」。

『Hanukkah+』は、その他にも、アーヴィング・バーリンが「White Christmas」を書けるなら、自分がハヌカ・ソングを書けないわけがないと豪語し、結果、愉快な「Eight Nights a Week」を書き上げた、有名シンガーソングライターのラウドン・ウェインライトIIIら非ユダヤ人アーティストたちが参加している。

だが、アルバム『Hanukkah+』に潜む真の躍進力は、ランドール・ポスターのプロジェクトのために、2つの新曲を書いたコメディアンでミュージシャンのジャック・ブラックに因るところが大きい。

「それはギフト包装のようなものです」とランドール・ポスターは、民謡「Oh Hanukkah」とペサハのセーデルを締めくくる「Chad Gadya」のカヴァーで今作に参加したジャック・ブラックについて語る。「先唱者の歌のように聴こえながらも、誰が歌っているのかはすぐにわかる。そこには本物のユダヤの輝きがあり、ジャックはこの作品自体に名声を与えてくれました」。

数えきれないほどのクリスマス・アルバムがマーケットに溢れている中、ランドール・ポスターはこのアルバム『Hanukkah+』制作の裏側にあるモチベーションについて明かしてくれた。

「僕は、ユダヤ人の三大祭日のひとつであるハヌカの精神的な投影を創り出してみたかったんです。それぞれの曲が全体の一部分であるところから何が出来上がるのか?1ピースずつ、1アーティストずつ、組み立ていったんです 」。

Written By Laura Stavropoulos