松下奈緒主演ドラマで描く“ヘッドハンター”とは? 転職のプロが明かす

女優の松下奈緒を主演に招き、“転職”や“ヘッドハンター”を題材にした11月16日スタートのWOWOWプライム「連続ドラマW 引き抜き屋 ~ヘッドハンターの流儀~」(土曜午後10:00)が、会員制転職サイト「ビズリーチ」とタイアップ。現役ヘッドハンター限定試写会が開催され、株式会社VRPパートナーズの大谷幸宏氏、WOWOWドラマ制作部プロデューサーの村松亜樹氏がトークショーを行った。

同作は雫井脩介氏の小説「引き抜き屋」を原作に、期せずしてヘッドハンターとなった女性が、一流ビジネスマンを相手に奮闘し成長していく物語。アウトドア用品メーカー「フォーン」創業者を父に持つ鹿子小穂(松下)は、ある日、父がヘッドハンターを介して招聘(しょうへい)した人物から会社を追い出されてしまう。その後、奇しくもヘッドハンターになった小穂が、さまざまな企業の裏で繰り広げられるヘッドハンターたちの駆け引き、裏切り、だまし合いに巻き込まれていく。

本作の監修を務めた大谷氏は「ヘッドハンターというと、グレーなイメージを抱かれがちですが、ドラマではヘッドハンター側の視点で実務の裏側や人々の苦悩を描いているので、業界のイメージが変わると思います。ヘッドハンターという仕事に親しみを持っていただき、業界への認知度も高まればうれしい」と期待を込めた。

劇中では松下演じる33歳の小穂が「ヘッドハンターの業界では若い」と言われるシーンがあるが、大谷氏は「転職に対するハードルが高くない現在において、ヘッドハンターの年齢層も全体的に若くなっている気がする」と現実を明かし、「手元にある求人を単純に案内するのではなく、クライアントが想像もしていなかったような求人を案内できるか否かが勝負。新しい価値観や可能性を提案することのできるヘッドハンターが生き残り、それ以外はAIに変わっていくのではないか」とヘッドハンター業界の未来を予想した。

また大谷氏は「ヘッドハンターという仕事を理解していただき、さまざまな方々に広く見てほしい」とドラマの放送に期待を込めて、村松氏も「転職をすると前の会社を裏切ったように見られるけれど、転職とは自分の人生をよりよくするもの。そんなポジティブなメッセージを発信したつもりです」とドラマに込めた思いを明かした。

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