ドジャースがレンドン獲得を検討 ターナーはコンバートに前向き

1988年以来31年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指したドジャースは、地区シリーズでナショナルズに敗れ、今季の戦いを終えた。そのナショナルズからフリーエージェントとなったスター三塁手を、世界一へのラストピースとして獲得する可能性がある。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、ドジャースがアンソニー・レンドンの獲得に興味を示していることを伝えている。

現在29歳のレンドンは、今季自己ベストのシーズンを過ごし、両リーグ最多の126打点を叩き出して打点王のタイトルを獲得したほか、リーグ最多の44二塁打、自己最多の34本塁打、打率.319、出塁率.412、長打率.598と素晴らしい成績をマーク。ポストシーズンでも打率.276、3二塁打、2本塁打を記録し、ナショナルズの球団史上初となるワールドシリーズ制覇に貢献した。

今オフのフリーエージェント市場において、レンドンはベストの野手と評価されているが、三塁手市場にはレンドンのほかにジョシュ・ドナルドソンやマイク・ムスターカスもおり、レンドンの代理人がスコット・ボラスであることを考慮して、レンドンを回避してドナルドソンやムスターカスの獲得に動く球団も出てくると見られている。実際、ドジャースもレンドンより先にドナルドソンに興味を示していることが報じられていた。

なお、レンドンとドナルドソンのどちらを獲得したとしても、正三塁手のジャスティン・ターナーとポジションが被ってしまうが、守備力に衰えの見られるターナーは、必要であればポジションの変更に応じる意向を示している。よって、ドジャースが新たな三塁手の獲得に成功すれば、ターナーは三塁から一塁へポジションを移す可能性が高い。

しかし、ドジャースの一塁には長距離砲のマックス・マンシーがおり、マンシーを二塁で起用するのであれば、今度は成長株のギャビン・ラックスのポジションがなくなってしまう。若手の出場機会を犠牲にしてでも、なりふり構わず1988年以来となるワールドシリーズ制覇を目指すのか。今オフのドジャースがどんな補強を見せるか注目したい。

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