春日大社 大嘗祭当日祭

 天皇の皇位継承に伴う重要な祭祀「大嘗祭」の中心となる「大嘗宮の儀」が、いま行われています。これに先立ち、県内の神社では皇室の安泰と国の平安に感謝する祭りが14日に行われました。

 皇室とゆかりのある奈良市の春日大社では、14日、午前10時から本殿で神事が行われ、今年、収穫された米や全国から届いた特産物などが神前に供えられました。そのあと、天皇陛下から贈られた幣饌料も捧げられました。

神事に続いて、本殿前の林檎庭では、舞楽の演目「太平楽」が南都楽所により奉納されました。

これは太平の世を寿ぐもので、春日大社では天皇陛下の即位に伴う儀式や、20年に一度の「式年造替」でのみ奉納される最も重要な舞楽とされています。

絢爛豪華な装束を着けた4人の男性が、太刀や鉾を手に勇壮に舞い踊り、訪れた参拝者は古式ゆかしい舞楽に見入っていました。

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