自動車部品に逆風 米中貿易摩擦響く 県内上場35社 中間決算

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 群馬県内に本社や主要拠点を置く上場企業35社の2019年9月中間決算が14日、出そろった。米中貿易摩擦などに伴う世界経済の減速感から自動車関連を中心に、売上高や利益の落ち込みが目立った。純損益が前年同期より減少したか赤字になった企業は18社に上る。20年3月期の業績予想で売上高か純損益を下方修正した企業も11社あり、先行きの不透明感が増している。

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◎卸小売は堅調に推移

 自動車部品製造のミツバ(桐生市)は中国などで自動車市場が縮小したため売上高が減少し、純損益も赤字額が膨らんだ。サンデンホールディングス(伊勢崎市)や沢藤電機(太田市)、日本精工(東京都)など自動車部品関連は軒並み売り上げを落とし、利益面でも苦戦した。一方、SUBARU(スバル、同)は好調な北米市場に支えられて増収増益だった。

 半導体関連は、半導体シリコーン事業の出荷が堅調だった信越化学工業(同)が中間決算として3期連続で最高益を更新した。半導体関連装置の販売が伸びた岡本工作機械製作所(安中市)は増収増益、群栄化学工業(高崎市)も利益率の高い電子素材向けの樹脂が好調で増益だった。

 非製造業では消費税増税に伴う駆け込み需要の影響がみられた。ヤマダ電機(同)は家電販売がけん引して増収増益。中古住宅販売のカチタス(桐生市)は売上高、純利益ともに伸びた。カジュアルな商品を扱う新業態店が好調なワークマン(伊勢崎市)は営業総収入、純利益ともに過去最高だった。

 金融業界は超低金利政策の長期化が響き、厳しい経営環境が続く。群馬銀行(前橋市)は資金運用益などが減り、経常収益と純利益がともに減少した。東和銀行(同)は債券の売却益などで経常収益が増えたものの、純利益は減少した。

 20年3月期の業績予想では、ミツバと沢藤電機、小倉クラッチ(桐生市)が売上高と純利益を下方修正した。サンデンは売上高を、スバルは純利益をそれぞれ引き下げた。