【ア・リーグMVP】エンゼルス・トラウトが3度目の受賞

日本時間11月15日、両リーグのMVP受賞者が発表され、アメリカン・リーグはマイク・トラウト(エンゼルス)が自身3度目の受賞となった。トラウトは投票権を持つ30人の記者から1位票を17票獲得し、合計355ポイント。1位票を13票獲得したアレックス・ブレグマン(アストロズ)を抑え、MVPを3度以上獲得した史上11人目の選手となった。

今季のトラウトは、右足の故障により9月の大部分を欠場したものの、134試合に出場して打率.291、45本塁打、104打点、11盗塁、OPS1.083の好成績をマーク。本塁打数は自己ベストを更新し、OPSも3年連続で1.070を超えた。メジャー定着後の8年間で、MVP投票において2位以内に入れなかったのは1度だけであり、直近6年間で3度目のMVP受賞となった。

OPS1.083だけでなく、FanGraphsが算出するWAR8.6でもリーグ最高の数字を叩き出すなど、今季もハイレベルなパフォーマンスを披露したトラウト。MVPを3度以上獲得したのは史上11人目だが、4度以上はバリー・ボンズ(7度)のみであり、あと1回MVPを受賞すれば歴代単独2位となる。また、Baseball Referenceが算出するWARでは通算72.5を記録しており、これは殿堂入り選手のアラン・トラメル(70.7)、ロン・サント(70.5)、トニー・グウィン(69.2)らをすでに上回っている。さらに、来季中にはジョー・ディマジオ(78.1)を抜く可能性もある。

なお、トラウト(355ポイント)に次ぐ2位となったブレグマンは335ポイントを獲得。トップ10は3位から順に、マーカス・セミエン(アスレチックス)、DJレメイヒュー(ヤンキース)、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、マット・チャップマン(アスレチックス)、ジョージ・スプリンガー(アストロズ)、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)、ネルソン・クルーズ(ツインズ)、ゲリット・コール(アストロズ)という顔ぶれになった。

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