東京六大学野球 慶大、3季ぶりⅤ 郡司主将、三冠王

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優勝を決めた瞬間のナイン(提供=慶應スポーツ新聞会)

 慶應義塾大学野球部は11月2日、東京六大学野球秋季リーグ戦で3季ぶり37度目の優勝を果たした。主将の郡司裕也捕手は三冠王に輝きチームを牽引。今季限りで退任となった大久保秀昭監督の花道を飾った。

 46年ぶりのリーグ3連覇を目指した昨秋。勝てば優勝の早稲田大学戦で、勝利まであと1イニングとしながら、痛恨の逆転負けを喫した。今年は「日本一という目標をブレずに言い続けた」(郡司選手)と、悔しさをバネに戦ってきた。春季は2位と惜しくも優勝を逃したが、秋季は開幕から8連勝。優勝へ王手をかけ迎えた相手は、因縁のライバル・早大だった。1対1の6回に、郡司選手が勝ち越しのソロ本塁打を放ち、8回には2打席連続ソロなど一挙4得点で突き放した。

 最終成績は勝ち点4(9勝2敗)。91年ぶりの全勝優勝は逃したものの、見事に昨秋のリベンジを果たした。「安定した投手力に加え、164人の部員一人ひとりが自分の役割を探し全うできたことが優勝に繋がった」と郡司選手。自身は、リーグの個人成績で打率・本塁打・打点で1位と三冠王に輝いたが「正直できすぎ。練習からいい意識ができた結果かな」と振り返った。

 チームを率いたのは同大OBでもある大久保氏。選手として、アトランタ五輪・銀メダルの実績もある同氏は、2015年から同部を指揮。16年秋からは7季連続で勝ち点4以上とチームを常勝軍団に成長させた名将が有終の美を飾った。

日吉からプロの世界へ

 先月行われたプロ野球ドラフト会議では、同大史上最多となる4人の選手が指名を受けた。

 東北楽天ゴールデンイーグルスからドラフト3位で指名を受けたのは、津留崎大成投手。最速150Kmの右腕はリリーフとして優勝に貢献した。柳町達外野手(福岡ソフトバンクホークス/5位)は、4年間全試合に出場し、リーグ歴代13位の通算113安打を放った。控え捕手としてチームを支えた植田将太捕手は、千葉ロッテマリーンズから育成2巡目で指名を受けた。郡司選手は中日ドラゴンズから4位指名。「4年間で、サイン一つで流れが変わる捕手の重要性を学んだ。一年目から一軍で活躍したい」と意気込む。

 選手たちが成長したのが日吉の街。洋食屋「とらひげ」は、部員行きつけの店の一つ。長年「お腹いっぱいになってほしい」(和田花美店長)と愛情を込めた料理でメンバーを支えてきた。一番人気は豚スタミナ丼。チーフの福永憲司さんは「早く一軍に上がって、怪我なく頑張ってほしい」とエールを送った。