QO返答期限 受諾は2人 8人が拒否してスミスはブレーブスと契約

ゲリット・コール、アンソニー・レンドン、スティーブン・ストラスバーグら10人のフリーエージェント選手に対して提示されていたクオリファイング・オファーは、日本時間11月15日午前7時に返答期限を迎えた。年俸1780万ドルの1年契約となる同オファーを受諾したのは、ジェイク・オドリッジ(ツインズ)とホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)の2人。他の8人は同オファーを拒否し、ウィル・スミスは早々にブレーブスとの3年契約を決めた。

今季自己最多の15勝をマークしたオドリッジとア・リーグ打点王に輝いたアブレイユは、クオリファイング・オファーを受諾することを決め、それぞれツインズとホワイトソックスに残留することになった。同オファーの制度が導入された2012年以降、延べ90人の選手に対して同オファーが提示されてきたが、受諾したのはオドリッジとアブレイユが7人目と8人目。過去には、2015年オフにマット・ウィータース(当時オリオールズ)、コルビー・ラスマス(当時アストロズ)、ブレット・アンダーソン(当時ドジャース)、2016年オフにニール・ウォーカー(当時メッツ)とジェレミー・ヘリクソン(当時フィリーズ)、2018年オフに柳賢振(リュ・ヒョンジン:当時ドジャース)が同オファーを受諾している。

一方、コール、レンドン、ストラスバーグ、ザック・ウィーラー、マディソン・バムガーナー、ジョシュ・ドナルドソン、マーセル・オズーナ、スミスの8人は同オファーを拒否し、スミスは3年総額4000万ドルでブレーブスと契約。残りの7人は今後、フリーエージェント市場で各球団との交渉を行い、契約先を決めることになる。各選手ともすでに多くの球団からの関心が報じられており、高額の複数年契約が成立することになりそうだ。

なお、クオリファイング・オファーを拒否した選手を他球団が獲得した場合、来年のドラフトにおける補償指名権とペナルティが発生する。スミスが流出したジャイアンツは、戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を1つ獲得。スミスを獲得したブレーブスは、2番目に高い順位の指名権を喪失し、さらにインターナショナル・ボーナスプールから50万ドルが減額される。

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