大韓航空制服コレクション、50年間の変遷

©Traicy Japan Inc,

大韓航空は10月28日、50周年を記念して客室乗務員が歴代の制服11種類を着用するイベントを羽田空港で行なった。この記事では各制服の特徴などを紹介する。なお、イベントの様子についてはこちらの記事をご覧いただきたい。

初代制服(左)。1969年3月から1970年2月まで使用された。当時としては画期的な紅色をスカートのこの制服は、洋装の大家と呼ばれたソンオク氏のデザイン。ベーシュのブラウスにはポイントとして紺色と茶色の線を襟と左の胸に入れ、当時流行ったノーカラーにした。使用期間は歴代制服の中で最も短いが、反響は大きかったという。創立当時は韓国内のファッションが大きく変動していた時代だった。客室乗務員の制服もファッションの流れに合わせ、1970年代だけで6回リニューアルされた。

2代目制服(右)。1970年3月から1971年6月まで使用された。明るい紺色の毛織のワンピース形ミニスカートで、ジャケットを上から着用できる実用的なデザイン。スカートの長さは短かったが、両端にヨーク(切り替え)を入れた機内で動きやすいデザインだったため、乗務員から人気が高かったという。帽子も同色で統一感を出し、端正な印象を与える白手袋を着用していた。

3代目制服(左)。1971年7月から1972年12月まで使用された。デザイナーは初代制服も担当したソンオク氏。濃い紺色に金ボタンで飾られたジャケットと、同色のAラインスカート、帽子を着用した。ブラウスは、ハイネックラインとラウンドネックラインの2種類あった。

4代目制服(右)。ミニワンピースのようなジャケットで、青色と薄黄色の2種類あった。曲線を生かした帽子は柔らかい印象を与え、全体的に女性的で端正なデザインだった。この4代目で初めてスカーフが導入されている。

5代目制服(左)。1974年5月から1976年5月まで使用された。群青色の毛織ジャケットと、一重のプリーツが入った同色のスカート。当時の大韓航空ロゴに使われた赤い白鳥のモチーフをあしらった白のブラウスに、白、赤、薄緑、紺色を取り混ぜた模様のスカーフがアクセントとなった。

6代目制服(右)。1976年6月から1977年12月まで使用された。紺色のジャケットと同色のスカートの端正なイメージの制服。白いブラウスに大韓航空のロゴが入ったスカーフでポイントをつけた。乗務員の動きやすさを考慮し、半袖のブラウスと膝の長さのプリーツスカートを採用し、H型シルエットを表現。約2年ぶりに帽子が復活している。

7代目制服(左)。1978年1月から1980年3月まで使用された。デザインはソンオク氏が再び担当。ジャケットとスカートは紺色で保守的なスタイルだが、ブラウスは赤と紺色のドラスティックな波模様のデザインだった。「大韓航空の制服に画期的な変化が起きた」と評価されたという。

1980年代の韓国は市場開放によって海外の有名ブランドが進出するなど、ファッションもグローバル化時代に突入した。大韓航空にも、グローバル化を狙った制服を作ろうという試みがあったという。1970年代に比べ、制服の切り替え周期は長くなった。

8代目制服(右)。1980年4月から1986年3月まで使用された。現在の太極旗を用いたロゴが誕生した時期で、制服にも赤、青、白の3色が使用されている。ジャンパースカートに白いブラウス、赤、紺色、白のスカーフを着用した。ジャケットの左胸施した赤いポケットチーフは「きれいで新鮮」という反響が多かったという。

9代目制服(左)。1968年4月から1990年12月まで使用された。デザインはアメリカ人のジョイス・ディクソン氏。外国人デザイナーを初めて起用した。テールコートスタイルの赤いジャケットが特徴。ワンピースは白い襟がポイントで、七分袖とジッパースタイルという機能的なデザインだった。

10代目制服(右)。1991年1月から2005年2月まで使用された。デザイナーはキム・ドンスン氏。ジャケット、スカート、ベストに、白色のブラウスを着用するスタイル。ロゴがプリントされたスカーフは、大韓航空を象徴するアイテムと評価されたという。ボタンや名札に金色を使い高級感を演出した。

現在の11代目制服(左)。2005年3月から使用されている。「世界最高水準のデザインとサービス提供」をモットーに、イタリアのジャンフランコ・フェレ氏にデザインを依頼。既存のスカートに加え、初めてパンツスーツを導入した。青磁色とベージュを基本色とした、優雅で明るく柔らかな印象になっている。ウール、綿などの天然素材とともに、各アイテムには実用性を兼ねた最先端の素材を使用している。