朗読劇「『神前結婚』−嘉村礒多の世界」など 市民団体による「文化祭」が開催 11月24日

▲嘉村礒多(左)と礒多が愛したチトセ(右)

 「明日を紡ぐ大地の会」(福島光子代表)が主催する「市民みんなの文化祭」が、11月24日(日)午後1時半から、ニューメディアプラザ山口(山口市熊野町1)で開かれる。サンデー山口など後援。

 これは、異なるジャンルの文化・芸術活動に取り組む団体・個人による合同発表会。出演するのは同会に加え、①Ototumugiサクソフォン・カルテット②平尾節幸さん③むつみ会④藤村順子さん⑤フレンズ&ゆずっこ⑥みやの・ハモールカ。

 ①は「ミッション・インポッシブル」「はなみずき」などをサクソフォンとパーカッションで披露。中南米音楽の②は、アルゼンチンの「花祭り」、ボリビアの「リヤキ・ルナ」(悲しい人)、ペルーの「コンドルは飛んでいく」を演奏。花柳流の③は、常磐津「東都(あずま)獅子」と「さくら」を踊る。④は「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「枯葉」をフルート演奏する。「時代」「時代劇メドレー」などを披露する⑤は、ギター合奏の「フレンズ」と、大正琴・マンドリンの「ゆずっこ」の合同グループ。⑥は「浜千鳥」「テネシーワルツ」をハーモニカで奏でる。

 そして、主催の「明日を紡ぐ大地の会」は、朗読劇「『神前結婚』-嘉村礒多の世界」を上演する。「私小説の極北」とも称される、山口市仁保出身の作家・嘉村礒多の短い生涯を、代表作の「神前結婚」などを通じて描く。同会の福島久嘉さんは「郷土が誇るべき作家・嘉村礒多。『生きる』とは何なのか、チトセへの愛など自身の魂をえぐって追求・表現したその人生の軌跡に迫る。戦争前夜の暗黒と格闘した、礒多の人間的な生き様を、ぜひ感じてもらいたい」と観劇を呼びかけている。

 チケットは、大人1000円で高校生以下は無料。山口市内プレイガイドで購入できる。問い合わせは福島さん(TEL083-921-2476)へ。

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