【機内食ルポ】アシアナ航空「ソウル~バルセロナ」エコノミー路線は大満足でした!

飛行機での旅において、「機内食」は無視できないポイント。今回は、ソウル・仁川国際空港~バルセロナ・・エル・プラット国際空港をアシアナ航空で往復でした際の機内食をレポートします。機内食がおいしいと評判も、今回同エアラインを選んだ大きなポイントだったのですが大正解でした!

機内食がおいしいと評判!

バルセロナの玄関口・エル・プラット国際空港に、日本から直行便は飛んでいません。ヨーロッパ系の航空会社、中東系・アジア系の航空会社のエアラインなどを使い、乗り継ぐことになります。もちろん日本航空やスペインの航空会社「イベリア航空」のマドリード直行便を利用し、国内線に乗り継ぐ方法もあります。とにかく選択肢は多彩です。そんないくつもの選択肢のなかから筆者が選んだのは、韓国のエアライン・アシアナ航空。東京~ソウル便は利用したことはありますが、長距離は乗ったことがありません。ここ数年、機内サービスも、機内食も劇的に良くなったと聞いているアシアナ航空、この機会に乗ってみようと、チケットを購入しました。

ちなみに、アシアナ航空がソウル/仁川〜バルセロナ線を開設したのは、2018年8月。比較的新しい路線です(基本はボーイング777-200型機を使用)。基本的にはこちらで紹介しているイスタンブール便と重なる部分が多いのですが、違ったメニューもったので機内の様子を含め、レポートしますね。

ソウル発バルセロナ行き(OZ551便)昼食

13時30分に仁川国際空港を飛び立ち、水平飛行に入ると、すぐに機内食が供されました。メニューの選択肢は、「プルコギサムパプ」と、「チキン」(としか言われなかった!)。でも迷いはありません。今回、すべて韓国テイストの料理を選択しようと決めていました。迷いなく、「サンパプ」です。それにしても、多くの日本人がいることが前提の日本発着便と異なり、基本的には韓国語で話しかけられます(復路も最初は韓国語でした)。「韓国語わからないので、英語でお願いします」というと、きれいな英語で説明してくれました。

「サンパプ」はごはんやおかずを葉野菜ではさんで食べていただく韓国料理です。日本ではあまりなじみのない料理ですが、韓国では一般的で、筆者も大好き。韓国に行くと必ず一度は食べています。韓国語で「サン」は包む、「パプ」はご飯という意味です。その名前のとおり、お肉とごはんのほか、味噌もついていてこれを自分で包んでいただきます。機内食で野菜がたくさん摂れるのっていいですよね。もりもりいただいてしまいました。そして、これがまた韓国ビールに合うんです。

ソウル発バルセロナ行き(OZ551便)夕食

昼食から4、5時間程度でしょうか。まだあまりお腹がすかないうちに次の機内食の時間がやってきました。え、もう? 韓国語で2つの選択肢を与えられましたがひとつは聞き取れません。ただ、もう片方がはっきりと「キムチポックンパ(キムチ炒飯)」と言っています。はーい、そっちにしまーす! 「ポックンパ、チュセヨ(ください)」。蓋をあけてみるとキムチ炒飯の上にとけたチーズ、その上に目玉焼きが乗っていました。なるほど、「絶品」とまでは言いませんが、誰もが好きな味です。

これはまたビールが飲みたい! 飲み物を聞かれ、「メクチュ(ビール)、チュセヨ」と伝えたのですが、CAさんは困った顔。ちょっと待って的なことを言って(おそらく)、どこかに行ってしまいました。しばらくして申し訳なさそうに、私に元に戻ってきて、韓国語で話し始めます。「だから韓国語わからないって!」と思ったのですが、最後の「オプソヨ(ない)」だけはわかりました。ビールがないということのようです。え、機内食2食目でビールがない? 日本のエアラインでは考えられないことですが、たしかに周囲を見るとビールを飲んでいる人はいません。あまり積んでないのでしょうか。ワインをすすめられたので(たぶん)赤ワインをいただくことにしました。これはこれで美味しかったです。

その後、着陸前にホットラップサンド的なものが出ましたが、すみません、眠すぎていただきませんでした。

バルセロナ発ソウル行き(OZ512便)夕食

帰路はバルセロナを19:35に出て、翌15:30に仁川に着くOZ512便に搭乗しました。帰りももちろん韓国料理をチョイスします。夕食はビビンパでした。ミールサービスが始まってからしばらくすると、どこからともなくかちゃかちゃという音が聞こえてきたのですぐわかりました。これは! 間違いなくビビンバです。野菜やひき肉などを専用の丼ぶりに移し、ごま油、コチュジャンを加え、自分で混ぜていただきます。丼ぶりが陶器というのもうれしい!

ちなみにビビンバはとことんかき混ぜる派と、軽くかき混ぜる派がいますが、周りの韓国人を見る限り、みなさん、一生懸命、とことんかき混ぜていたのが印象的でした。1食につき1つのコチジャンがついていますが、追加で頼むこともできます。この辛さ、たまりません!

あ、ちなみに復路の帰りのCAさんは、私が韓国語が理解できないことを伝えると、それ以降は英語で説明してくれました。

バルセロナ発ソウル行き(OZ512便)昼食(多分)

昼食の扱いになるのでしょうか。仁川国際空港到着前の食事の選択肢は、「韓国スタイルのチキンとごはん、もしくはポークとごはん」とのこと。もちろん前者を選びます。これは正直イマイチでした。チキンの甘辛煮的なものなのですがチキンがぶよぶよなのです。機内食の限界なのかもしれません。でも味付けはよかったです!

ちなみに最後のミールサービスのあと、モニター画面は機内で座ったままできる体操の紹介に切り替わりました。「え、映画もうすぐ終わるのに」と焦りましたが、エコノミー症候群対策の体操をかなりの時間をさいて結構なパターン数を紹介しています。5パターン以上はあったと思います。また実践している乗客もかなりいたことも印象的でした(時間が経つにつれてみな飽きたのか、参加者は減っていきましたが)。筆者もいくつか試してみましたが、たしかに体が伸びてすっきりします。今思えばなかなかのクオリティーでした。もっと真剣に見ておけばよかったと後悔しています。

すみません、最後にちょっと話は逸れましたが、アシアナ航空のエコノミークラス機内食、エコノミーレベルではかなりのレベルだと思います。とくにサンパプは機内じゃなくても食べたいレベルです、まじで。

アシアナ航空

[All photos by kelly]

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