鵜沢さん11分間の死闘

 千葉県在住の鵜沢政則さんはウキフカセ釣りの第一人者で全国的に有名な釣りの大御所。9日は慶良間の磯に渡る予定だったが、悪天候のため那覇一文字の北の新堤に変更し、午前6時に渡った。普段から人気のポイントだが、最近1人でカツオ6匹が釣れたときもあって、早朝からカゴ釣り師やフカセ釣り師でにぎわっていた。フカセ釣りではイラブチャーやトカジャー、ガーラなどがポツポツと釣れたが、大物はヒットしてもつり上げている途中で途中でサメに横取りされ、鵜沢さんも2回サメに横取りされた。午後3時の釣り終了の時間が迫った午後2時9分、鵜沢さんに3回目の大物がヒット、魚が海面で暴れるとサメに襲われる可能性が高くなるので、カツオが暴れないように海底近くで慎重に魚を寄せること11分、海面に銀色に輝くスマガツオが浮いた。

 3日、那覇一文字を舞台に第38回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権予選会が行われた。グレ優先の検量対象魚5匹までの総重量を競うもので、白灯台でグレ(オキナメジナ)を釣った仲宗根英樹さんが優勝した。主な結果は次の通り

▽1位 仲宗根英樹 オキナメジナ1匹0.68キロ、32センチ

▽2位 東江龍次 トカジャー3匹1.0キロ、30センチ

▽3位 金城守 ヒレーカー1匹0.54キロ、34センチ

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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