剛力彩芽さん、お帰りなさい ずっと言えなかったアナタの元カレに抱いていた「違和感」について|春山有子

画像はCD『剛力彩芽』より

この写真を普通アップしますか?

株式会社ZOZOの元社長である前澤友作さんとの破局が発覚し話題となっている、女優の剛力彩芽さん。これまで2人は交際を公にしてきたこともあり、破局の注目度も高くなっています。

まず破局を報じたのは、週刊新潮。11月12日、関係者の<「まさに寝耳に水です。(中略)つい先日も普段と変わらぬ熱愛の様子を“公開”していましたから」>とのコメントを紹介した上で、10月23日に剛力さんは前澤さんのゴルフラウンドをロープ外から観戦していたことを紹介しました。

この時点で剛力さんの所属事務所オスカープロモーションは<「プライベートは本人に任せていますので、事務所は関知しません」>としていましたが、この報道が周知されると、翌日、事務所は各メディアの取材に対し「破局したことは事実」と認めました。

同時に、破局理由についても報道が続々。NEWSポストセブンが、<2023年に月に行く予定の前澤氏は、トレーニングするために来年渡米する予定で、剛力にもついてきてほしいと考えていたが、剛力が今後の女優活動のことを考えて躊躇した>ことや、剛力さんが泣きなら深田恭子さんに相談したことを報じれば、スポーツニッポンは、<「前澤さんの女遊びと聞いてます。変わらない姿に剛力さんが愛想を尽かした(後略)」>ことや、ゴルフ中に剛力さんがミスをすると、「お前、今すぐ帰れ!」と怒鳴ったこともあったなど、前澤さんに原因があったことをほのめかします。

すると各ワイドショーが剛力さんの応援をはじめるのです。

『スッキリ』(日本テレビ系)では近藤春菜さんが「あなたは破局したことでひとつ大きくなった!」と叫べば、『5時に夢中!』(TOKYO MX)では岩井志麻子さんが「これまでの全てが女優としての糧になると思います。前澤さんのことは利用ではなく、踏み台にして凄い女優になっていただきたい」「(前澤さんのイメージを払拭できる次の彼氏は)テコンドーの会長のような、強烈な“ドヒャー!”っていう人じゃないと上書きは難しい」と励まし。同事務所の橋本マナミさんも『バラいろダンディ』(同)で、「本当にマジメな子で、全部(25歳まで恋愛禁止という事務所との約束を)守っていたんですよ。だからこそ、好きになったら一直線に突き進んじゃった」「女優さんなんだから、失恋の経験もこれから生きてくる」と、優しく見守ります。

現に、一時期は「勝手な男女交際で引退危機か!?」と報じられたこともありますが、すでに続々と仕事が入っているとの報道もあり、事務所共々前向きな姿勢がうかがえます。

一方で、週刊文春に秘書志望女性とのトラブルが報じられた前澤さんは、11月14日ツイッターでやっとその重い口を開きました。「一区切り。あることないこと周りは騒がしいですが、真実はいつもひとつです。昨日ひっそりとTOBが成立しました」とのツイートとともにアップされた画像には、剛力さんの姿が……。

これだよこれ。こいつのこういうとこだよ。

円満破局をアピールしているのか、“おれの手垢ついてるから”というマウンティングかわかりませんが、別れた彼氏が悦に入ってこういうことをやるのって、「マジきもい」の一言に尽きると思いますが、いかがでしょうか。

この破局についてツイッターでは「剛力、捨てられたか」などの声が多く見受けられますが、なぜ前澤さんが捨てたと断言できてしまうのでしょう。剛力さんは10月31日放送の「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ系)で、「『恋は盲目』ってよくいいますが、当事者は気付けないものなんですよね」と、意味深な俯瞰コメントを残しています。さらに、「抱かれたい12人の女たち」(テレビ大阪)の12月21日放送回に出演したことに対してのメディア取材で、「『あの子、バカだよね』とか世間が思っていること、今だから言える自分の気持ちを言えたのはすっきりしました」」とコメントしています。この期に及んで元カノの写真をアップしてしまう前澤さんとの違いを、感じずにはいられません。

さて筆者は、剛力さんの真面目ゆえちょっとだけズレした言動がたまらなく好きです。

数年前、ブレイク真っ只中の剛力さんをインタビューしたという週刊誌編集者から、こんな話を聞いたことがあります。

「剛力彩芽、ほんとにいい子だったよ〜! あんなに売れているのに全然天狗になっていないし、おれの目を見て『はい!』『そうですね!』なんて気持ちよく答えてくれて。まず最初に『わたしのこと、剛チャンって呼んでくださいね?』って、にっこり笑うんだ。可愛かったなァ〜」

わたしはこのとき、「ご、剛チャン!?」と驚いたものです。男の気を引くのなら、もっと可愛い呼び方があるだろうに……下の名前で呼ばせるとかさ……それなのに、ご、剛チャン……。このとき悟ったのです。剛力さんは男性慣れしていないピュアな女性なんだろうなと。

そんな剛チャンがその後、前澤さんと出会い、2018年10月には2人でパリコレを観覧。剛力さん白縁サングラス、前澤さん赤縁サングラスをかけ(下半身は、ハーフパンツの下にZOZOスーツ風レギンスを着用)剛力さんの肩に手をかけ、夜のパリを闊歩する写真が世に出たときは、”板についてない感”にどうもムズムズしてしまったものです。

この板についてない感、どこかで感じたことあるぞ……と振り返ってみたら、…ありました。

デビュー間もない現役女子大生AV女優さんにインタビューしたときにも感じたのです。

地方都市在住で、スカウトきっかけで業界入りしたという彼女は、2作目の撮影を終えたばかりとのことでした。インタビュー終了後、メーカースタッフが2作目のパッケージ写真を持ってくると、「エッロイじゃ〜ん。マジ、エロッ」と、あえて擦れっ枯らした口調をスタッフに投げかけたのですが、どうも板についていない。

普通の女子大生から急速に、いろいろな意味で“大人”になってしまった彼女の、精一杯の背伸びだったのかもしれません。

25歳で恋愛を解禁し、「剛チャンって呼んでくださいね?」から急速にプライベートジェットでW杯観戦したりと、いろいろな意味で“大人”になってしまった剛力さんは、いまやっと、かけがえのない“身の丈”を手に入れたのかもしれません。剛力さんの今後に、幸あれ!

あ! 結局筆者も応援してしまった!(文◎春山有子)

※タイトル画像はCD『剛力彩芽』より

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