“海のない島育ち”!? 田中要次「島で酒を飲むだけの番組」を心から満喫

“海のない島育ち”!? 田中要次「島で酒を飲むだけの番組」を心から満喫

日本各地の離島の酒場を訪れ、島ならではの酒や肴(さかな)を楽しみながら地元の人々と触れ合い、島の魅力を伝えるシリーズ番組「離島酒場」が、旅チャンネルで11月16日からスタートする(隔週土曜午前9:30ほか)。今回のシリーズの第1話は、北海道の稚内沖に浮かぶ北の果ての島、礼文島を訪問。新しい旅人として離島を巡る俳優・田中要次に、離島ならではの旅の醍醐味や番組の見どころなどを聞いた。

──「島で酒を飲むだけの番組」というすてきなコンセプトですが、番組のオファーを受けた時のお気持ちはいかがでしたか?

「島で飲むだけって、どれだけ野放しにしてくれるんですかっていう(笑)。その“だけ”って言葉がとても気に入りましたね。僕、長野県出身なんですけど、島出身って言ってるんです(笑)。実家の最寄駅が木曾福島、母の実家のバス停が“島”っていうんですよ! だから僕はこの番組に導かれたのかなって。“海のない島育ち”って、僕のキャッチフレーズにしようかな」

── 今回、どんなお酒を飲まれましたか?

「利尻島と礼文島で、共同でつくったお酒がありましてね。そういうのっていいなって思ったんですよね。地酒がどういうふうに生まれたかっていうヒストリーと一緒にたしなめたらいいですよね」

── 今回の旅では幻の珍味といわれる“板ウニ”を求めて旅をされたとか。生ウニとは違いましたか?

「板ウニは塩で挟むことによってある意味、味付けもされていて、ウニ自体の水分が抜かれているからウニ自身の成分は(割合としては)倍以上あるわけなんですよね。だから、飲み込んだ後に口に残る濃厚さは違いますね。染み渡る感じというか」

── 旅をしているなかで何かハプニングなどありましたか?

「ロケの翌日に、朝イチの飛行機で利尻島から千歳空港へ飛ぶ予定だったんですけど、欠航になってしまって。もう1泊しなきゃいけないのかなと思っていたら、時刻表を見るのがお好きな構成作家さんが、船で礼文島で乗り継いで稚内に行くと、稚内から飛ぶ羽田の直行便に乗れるぞって術を編み出しまして! 予定の便が欠航したことによって、予定より早く帰ることになったという。予定通り帰れるかどうか分からないっていう、島の醍醐味ですよね」

── 島ならではの魅力とは何だと思いますか?

「その場所でしか味わえないものに出合えた時がうれしいですよね。礼文島でも、毎年1年に1回、(東京・)調布から“たちかま”を食べに来てるっていうご夫婦がいて。“たちかま”って、いわゆるかまぼこ系のものなんですけど、『何ですかこれ!?』ってぐらいおいしくて。持ち帰りたかったんだけど、だめだった。もう1回食べるには、やっぱり食べに行くしかないんです!」

── 趣味がカメラだそうですが、ここは撮影したいという場所はありますか?

「島の景色ってスケールが大きすぎて、1枚が収まらない感じがしますよね。そうするとパノラマとか動画にしたくなっちゃたりとか、それこそドローンとか飛ばしたくなっちゃいますけどね。ほんとはドローンにつかまって飛びたいんですけどね(笑)」

── 今後も「離島酒場」でさまざまな島を旅されると思いますが、どんな出会いに期待していますか?

「島にいるすてきな方や面白い方の話をたくさん聞きたいなと思いますね。やっぱり誇りを持って暮らしてらっしゃるというか。こんなにおいしいものがあって、こんなにいい景色があって、他にはどこにも行きたくないよっていうような島の魅力を聞きたいですよね。まだまだ知られてない料理とか景色とかありそうな気がして、誰も知らなかったものを知りたいです」

── ありがとうございました!

【プロフィール】


田中要次(たなか ようじ)
1963年8月8日生まれ。長野県出身。ドラマ「HERO」(フジテレビ系)のバーテンダー役で注目され、連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK)、「あなたの番です」(日本テレビ系)ほか、数多くの作品に出演。映画、テレビドラマ、舞台など幅広い分野で活躍中。趣味はカメラ。特技はボーカル、キーボード演奏。

【番組情報】


「離島酒場」
11月16日スタート
旅チャンネル
隔週土曜 午前9:30~10:00(初回放送)
※再放送あり

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