ベイ石川、600万円減でサイン 背番号変更「気持ち新たに」

減額にも笑顔で会見に応じる石川=横浜市中区の球団事務所

 ベイスターズの石川雄洋内野手(33)が15日、横浜市中区の球団事務所で600万円減の年俸3900万円で契約更改した。自ら球団に申し出て来季から背番号が7から42に変わことになったベテランは「あと何年野球ができるか分からないけど、気持ちを新たに取り組む」と意気込んだ。

 生え抜きの前キャプテンは今季は2軍スタートだったが窮地のチームを救った。4月29日に昇格すると、決勝2ランを含む猛打賞。チームの連敗を10で止める活躍だった。「一年一年が勝負で毎年クビになる思いで腹をくくってやってきた。自分自身も何とかして結果を出したかった」と振り返った。

 8月4日、首位巨人に0.5ゲーム差に詰め寄った試合で通算1千安打を達成。ただ最終盤は右肩を痛め、テレビでナインの激闘を見届けることしかできなかった。

 プロ16年目となる来季は背番号を「尊敬している」という2歳上のヤクルト坂口と同じ42に変更。11年ぶりに二桁の背番号を身にまとうチームの日本人野手最年長のベテランは「もう少しのところで手が届かなかったけど優勝する力はある。悔しい思いを来年にどう生かすかは選手個々の頑張り次第。しっかり調整してキャンプに入ることだけ考えたい」と頂点しか見ていなかった。

(金額は推定)

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