TOYOTA GAZOO Racingは11月15日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで12月15日に開催されるルーキーテストに、トーマス・ローランと山下健太を起用すると発表した。すでに起用が発表されているFIA F2王者のニック・デ・フリースとともにトヨタTS050ハイブリッドをドライブする。
山下は2016年に全日本F3選手権のチャンピオンを獲得すると、全日本スーパーフォーミュラ選手権とスーパーGT GT300クラスに参戦。2017年にはスーパーGT GT500クラスに参戦を開始し、今季はスーパーフォーミュラで初優勝を飾ったほか、スーパーGTではWAKO’S 4CR LC500を駆り、2勝を飾ってチャンピオンを獲得した。
そんな山下は、2018年にル・マン24時間を訪れWEC世界耐久選手権の現場を視察。2019年からは、TOYOTA GAZOO RacingのWECチャレンジプログラムのドライバーとして、LMP2クラスに参戦しているが、いよいよTS050ハイブリッドのステアリングを握ることになった。
TOYOTA GAZOO Racingは、すでに12月のバーレーンテストにF1チームとの交渉を断念したデ・フリースの起用を決めており、さらに山下と、すでに2017年のルーキーテストに参加しているローランの3人が参加することになった。デ・フリースと山下は、テストを前に、ケルンのTMGでシート合わせとシミュレーターに挑むという。
「トーマス・ローランをふたたびTS050ハイブリッドのコクピットに迎えるとともに、非常に才能豊かな若手ドライバーである山下健太とニック・デ・フリースが、初めてTS050ハイブリッドをドライブし、何を感じ、どれだけ適応してくれるのかが大変楽しみです」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WECチーム村田久武代表。
「彼らのドライバーとしてのキャリアの中で、今回のテストは非常に貴重な経験となるでしょう。また7月のプロローグ以来のドライブとなるトーマスが、この間のTS050ハイブリッドの進化をどう感じ取ってくれるのかについても注目しています」