張本智和、大熱戦制せず チームW杯のリベンジ許す<卓球・オーストリアオープン>

写真:張本智和(木下グループ)/提供:ittfworld

<ITTFワールドツアー・オーストリアオープン 2019年11月12日~11月17日>

オーストリアオープン大会4日目、男子シングルス決勝トーナメント2回戦に張本智和(木下グループ)が登場した。ドイツのドミトリ・オフチャロフと対戦し、ゲームカウント3-4で張本は惜しくも敗れた。

チームW杯の再戦はフルゲームの大熱戦に

写真:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:ittfworld

張本の相手はドイツのオフチャロフ。先日のチームワールドカップ団体戦準々決勝でも対戦した相手だ。その際は、張本が3-1でオフチャロフに対して初勝利を挙げたが、約1週間の時を経て再戦することとなった。

チームワールドカップは5ゲームマッチで3ゲーム先取、一方今大会は7ゲームマッチの4ゲーム先取だ。団体戦と個人戦という違いもあり、今回はまた違った戦いぶりとなることが予想された。

写真:ヨーロッパ選手権でのドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:ittfworld

1ゲーム目を奪われた張本だったが、2ゲーム目は接戦をものにして奪い返した。張本はYGサーブを中心に組み立て、先手を取って攻めていく。一方のオフチャロフも独特のフォームのバックサーブから得意のバックハンドで張本にラリーで打ち勝つ場面が目立った。

3ゲーム目には、張本の強烈なドライブに対してオフチャロフがカウンタースマッシュで得点する場目も。お株を奪う“オフチャロフパンチ”に張本が肩を落とすシーンも見られた。勢いのままオフチャロフが3ゲーム目を奪取した。

4ゲーム目、張本は前陣、オフチャロフは少し台から距離をとった中陣からのラリーで勝負が展開される。一進一退のゲームとなったが、最後はフォア前に来たサーブを思い切ってフリックでレシーブエースを奪った張本に軍配が上がった。

5、6ゲーム目を奪い合い、勝負の行方は最終第7ゲームにもつれ込んだ。オフチャロフのサーブからの展開が冴え、張本は2-5とビハインドでチェンジコートとなる。そこからも勢いは止まらず、最後はサービスエースで決着。フルゲームの大熱戦はオフチャロフに勝利の女神が微笑んだ。

オフチャロフにチームワールドカップのリベンジを許した張本だが、早田ひな(日本生命)と組んだ混合ダブルスでは決勝に進出している。混合ダブルスでの戦いぶりにも注目だ。

詳細スコア

写真:グランドファイナルでの張本智和/提供:ittfworld

張本智和 3-4 〇ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
4-11/11-9/8-11/11-8/7-11/11-8/6-11

文:ラリーズ編集部

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