ラグビー日本代表・具「桜の3番譲らぬ」【大分県】

強豪と互角以上、自信に

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笑顔でインタビューに応じる具智元=佐伯市内
母校の文理大付高で後輩にアドバイスする具智元(左端)=佐伯市の同高グラウンド

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で、日本代表の主力として初の8強入りに大きく貢献した文理大付高出身のPR具智元(グ・ジウォン)(25)=ホンダ=が佐伯市に凱旋(がいせん)した。今大会で得た手応え、4年後のフランス大会に懸ける思いを聞いた。

 1次リーグは3試合で先発メンバーに名を連ねた。スクラムの要として強豪を相手に互角以上の強さを示し、「スクラムでもフィールドプレーでも自分の力が通用すると感じた。大きな自信になった」という。

 最も印象に残っているのがアイルランド戦。FW8人が一つになったスクラムで相手の反則を誘うと、珍しく感情を爆発させ、雄たけびを上げた。「気合が入っていた。交代後にベンチから見た逆転トライには鳥肌が立った。スタジアムの異様な雰囲気が忘れられない」

 1次リーグ最終戦のスコットランド戦では脇腹を痛めて前半途中で無念の交代に。「序盤のプレーで痛みが出た。我慢していたが…。みんなに迷惑が掛かると思うと涙が出た」と振り返る。

 初めて進んだ準々決勝では課題も見えた。「南アフリカはスクラムの圧力が強く、しっかり組めなかった」と反省。「いろいろなタイプの相手と組み合って経験を積み、引き出しを増やしたい」とさらなるレベルアップを誓う。

 中学3年から4年間を過ごした佐伯は「第二の古里」。ゆっくり過ごすのは高校卒業以来だが「懐かしいし、リラックスできた」とはにかむ。母校では在校生向けに講演し、「高校時代は下手で、落ち込んでばかりだった。それでも頑張れば夢はかなう」と激励。汗を流したグラウンドにも足を運び、世界と渡り合ったスクラムの技を後輩に伝えた。

 12月初旬から所属チームの練習が再開する。「4年後のフランスのピッチに立つためには、これからが大切」と表情を引き締め、「桜の背番号3は誰にも譲らない。トップリーグや代表戦でアピールを続ける」と力を込めた。