2019年F1ブラジルGPの金曜、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=19番手(ノータイム)/2=3番手、アレクサンダー・アルボンはフリー走行1=1番手/2=9番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトはフリー走行1=9番手/2=14番手、ピエール・ガスリーはフリー走行1=8番手/2=12番手という結果だった。
FP1でアルボンは路面が濡れていた時間帯にインターミディエイトタイヤでトップタイムをマークしたが、ソフトタイヤに履き替えてコースに出た際に体勢を崩してコースオフ、バリアにクラッシュした。チームはFP2に向けてマシンを修理し、アルボンを無事にコースに復帰させた。
フェルスタッペンはFP1終盤、路面が乾きかけてきてからソフトタイヤでコースに出たものの、スピンを喫した。FP2ではフェラーリのセバスチャン・ベッテルによる最速タイムから0.134秒差の1分09秒351をマークしている。
FP2の走行時間残り約20分のところで、ガスリーがマシンから白煙を上げながらコース脇にストップ。これについてはICE(エンジン)にトラブルが発生したとホンダは説明している。また、セッション終盤にはクビアトのマシンの電源がシャットダウンするという問題が起きた。クビアトはコースオフを喫してバリアにクラッシュ、マシン後方からは出火が見られた。
ガスリーとクビアトはともに金曜用のパワーユニット(PU/エンジン)を使用しており、元々FP3前に予選・決勝用に載せ替える予定だったため、土曜以降への影響はないということだ。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
今日のブラジルGP初日は、FP1の序盤に激しい雨に見舞われ、走行ができない状況でしたが、中盤以降は徐々にコンディションが回復し、各車走行を開始していきました。
セッションの最後にドライタイヤで走行を行ったアルボン選手がクラッシュを喫しましたが、チームの素早い修復作業により、午後のセッションへの影響はありませんでした。
午後のFP2はコンディションが回復し、ドライで走行することができました。しかしセッション終盤でレッドブル・トロロッソ・ホンダのガスリー選手のPUにトラブルが発生し、マシンを止めなければなりませんでした。また、クビアト選手については、マシンの電源がシャットダウンした影響でクラッシュを喫しました。
双方のマシンのトラブル原因についてはここから分析を行いますが、2台ともに金曜日用のPUを使用していたため、明日以降のセッションへの影響はありません。