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まさに神域! 霧のかかる三峯神社はミステリアス
随身門と石灯籠の道
ようやく神社にたどり着き、三ツ鳥居をくぐって境内に進んでいくと、まず見えてくるのが存在感抜群の「随身門」です。鮮やかな装飾が素敵ですが、ここをくぐると石灯籠がずらりと並び、神域に足を踏み入れた感覚が増し、背筋がシャンとなり思わず深呼吸したくなります。
そこから参拝路通りに進み、息が切れ気味になる階段を上がると、2本の大きな樹とともに拝殿が目に入ってきます。
不思議がいっぱいの拝殿! 見どころ3つをご紹介
1:極彩色に目が奪われる拝殿
目が自然と奪われる極彩色の拝殿は、中央に七福神が描かれていたり、柱部分には黄金の唐獅子が描かれていたりと、じっと見ているだけでも新たな発見が続きます。ちなみに内部の格天井には奥秩父の花木百数十種が描かれているそうで、拝殿内でお祓いをうける方はこちらも必見です。
2:ミステリー!? 地面に突如現れた龍
2点目は、拝殿前の足元に浮かび上がる不思議な”龍”。
こちらはもともと何の変哲もない石畳だったそうですが、2012年の辰年に、水をかけると突如赤い目をした龍が現れるようになったとか。写真で見ても確かに龍そのもの。こちらも多くの人が参拝後に手を合わせていますので、忘れずチェックしましょう。
3:チカラがみなぎる!? 直接触れられるご神木
そして最後は、樹齢800年といわれる拝殿前にそびえる2本の御神木です。
三峯神社はパワースポットにしてはめずらしく、御神木に直接触れてエネルギーをいただくことができます。この日も多くの人が御神木に手を触れ、エネルギーを感じていました。
私も全身でエネルギーを堪能してみましたが、確かにカラダの中をピリピリと何かが流れるような…。ちなみにこの御神木を内符に入れた「氣守(1000円)」が、三峯神社の一番人気のお守りです。
以前は毎月1日に特別な「白い氣守」も配布されていたようですが、現在は人気すぎて配布は中止されているそう。通常バージョンなら社務所でいただくことができます。勇気ややる気がみなぎり、何か目標やチャレンジしたい人を後押ししているそうです。
後ろを振り向いてはいけない!? 謎めいた「裏の御札」
オオカミの力を宿した強力なお札
ちなみに三峯神社の象徴である、狛犬ならぬオオカミの「お犬様」パワーをもっといただきたい人は、社務所で「裏の御札」をいただくのがオススメです。
裏の御札とはその名の通り、通常置いている御札とは別のもので、眷属であるオオカミのパワーを宿した御札のこと。この御札を持つと1年間お犬様のエネルギーを借りることができ、あらゆる災いから守ってくれたり、また悪障を取り払ってくれたりするといいます。
また会社経営が上手く行くようになったとか、金運アップの声も多く聞かれるそうで、効果は絶大なのだとか。
ただ強力ゆえに、裏の御札をいただくにはいくつか約束事があります。
■拝借したその足でどこかに立ち寄ってはいけない
■帰るまで後ろを振り返らない
■御札を入れたカバンや袋を地面に置かない
■1年間オオカミ様のパワーをお借りするので、お礼とともに1年以内にお戻しする
これらをしっかり守らなくてはいけません。
この日は買うか迷ったものの、帰りに車を返すという立ち寄りが発生するため、御札はまたの機会にさせていただきました(裏の御札は4000円~)。
ハイキング感覚で楽しめる三峯神社の魅力
味わい方いろいろ、懐深い聖域
境内には他にもお犬様をお祀りする「お仮屋」や、国常立尊(クニトコタチノミコト)をお祀りする国常立神社、山の上にある奥宮を観ることができる遥拝殿などがあり(この日は霧のため奥宮は見えませんでした)、ゆっくりと境内を歩きながら三峯のエネルギーを堪能できます。
ゆっくり参拝するのはもちろん、泊まってもいいしお守り目当てで行ってもいい。関東随一のパワースポットは、味わい方がいろいろある魅力満点の場所でした。
夜の高速道路、速度がついついアップダウン
助手席からの指摘にヒヤヒヤ
三峯神社の標高は1100m。あっという間に夕方に差し掛かり、暗い山道での運転は大変危険です。
明かりの乏しい細い道を慎重に下り、高速道路に入ると一安心ですが、少しして助手席の友人から“いつもの指摘”をもらうことに。
いつもの指摘とは、「速度が一定に保たれてないよ」という、未熟さ全開の速度アップダウンの運転のことです。まだまだ運転に慣れていない私。流れている高速道路を走る際、どうしても勾配などによって速度が上がったり下がったりしてしまうのです。
当然後ろを走る車に迷惑ですし、助手席に座る人にもなめらかな運転を提供できません。毎回意識はするものの、つい運転に必死になると忘れてしまうのが、速度を保つということなのです。
今回のドライブは特に長旅だったため、だんたんアクセルワークが荒っぽくなってしまっていたよう。その結果、助手席に座る友人に「また速度落ちてるよ!」と何度も指摘されてしまいます。
「ACC」で楽々ドライブ!
車間距離を保ち、前のクルマを追従してくれる
そんな小さいミスを繰り返していると、仕方ないなとばかりに友人が「この車には、レーダークルーズコントロールってのがあってね…」と、またしても最新機能を紹介してくれます。
「君はディーラーの人? トヨタの人なの?」と思わず笑ってしまいましたが、とりあえず騙されたと思って機能を使ってみます。
レーダークルーズコントロールとは、適切な車間距離を保ちつつ、設定した速度を上限として、前の車を一定速度で追従してくれる機能。一般的にはACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)と呼ぶそうです。
「設定速度になっても車が止まらなかったらどうしよう」と不安しかなかったのですが、この機能は一度自分でブレーキを踏むと解除になりますので、いつでも自分の運転に戻すことができます。
もう最高! 足が楽チンすぎて感動の嵐
恐る恐る、最初は時速80キロに設定してアクセルから足を離してみると…。
「こ、これは凄い!」
思わず感嘆の声が漏れる中、スイーッと車が勝手に走り出すではありませんか(当たり前です)。
しかし感動した直後には「怖い! 待って! これ本当に大丈夫かな?」と、勝手に作動するアシスト機能にあたふたする私ですが、きちんと適切な車間距離を保ち加速が止まったので一安心。当然、前のクルマが速度を落とすと、それに付随して速度を緩やかに落としてくれるので安心です。
ちなみに急ブレーキが必要なときは、自分でブレーキを踏めばOK。完全自動運転じゃないので、きちんといつでもコントロールする意識は持たなくてはいけません。
使い始めて10分後には「もーこれ超楽チンじゃね ?最高じゃね? 足がフリーダムだよ! ストレッチしてもいいし、あぐらをかいても許されるよ!(※安全上ダメだってば)」と、足を使わなくていい楽さに、さらにどっぷりつかってしました。
人間って本当に易きに流れる生き物ですね。
使えば納得! 運転アシスト機能を侮るなかれ
もっともっと運転したい気持ちに
盛りだくさんの三峯神社ドライブ。帰りも少し渋滞にハマりながらも、無事に車を戻してホッとします。
車を降り、1日を振り返って感じたのは、疲れ方がいつもより少ないということです。理由はやはり、「オートブレーキホールド」と「ACC」のおかげ。使う前は疑ったり怖かったりしましたが、使い始めると楽すぎてもう戻れない! ハリアー欲しい!
長距離運転がこれだけ疲れないのなら、もっともっと運転してみたいという気持ちも芽生えるほどです。これは連載を始めてから、最もポジティブな気持ちかも。
ただ、反省点もまだまだあります。駐車の下手さや周辺確認の不慣れさ、高速の合流などは改善する点が多く、一人前にはまだ達していません。
とはいえ、最新技術のサポートによって運転の楽しさを十数年ぶりに思い出せたので、自分の中で今回の旅は100点満点。とても心地よい疲労感で1日の幕を閉じる事ができたのでした。
[筆者・撮影:おおしまりえ]
今回の目的地
■三峯神社
埼玉県秩父市三峰298-1
TEL:0494-55-0241