クラッド製品など柱

日鋼室蘭 来春設立の新会社

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統合生かし基盤強化

 日本製鋼所(東京)は15日、室蘭製作所と関連のグループ3社を統合し、2020年(令和2年)4月に設立予定の素形材・エネルギー事業の新会社について「鋳鍛鋼品」「クラッド製品」「エンジニアリング・サービス」の三つを事業の柱とする方針を明らかにした。

 大型鋳鍛鋼品など主力製品の受注が減少し、収益改善が課題の室蘭製作所。同製作所が担う素形材・エネルギー事業について、同社は事業再構築による収益基盤の強化を目的に、室蘭製作所と日鋼グループ3社を統合した新会社を立ち上げる予定だ。

 同日行った20年3月期中間決算の説明会で、中期経営計画の進ちょくを報告し、素形材・エネルギー事業の再構築について、設立する新会社の事業を説明。「鋳鍛鋼品」は、製品群を転換し対応製品の拡充を図る。異なる性質の金属を張り合わせ、耐摩耗性や耐食性を高めた複合材料の「クラッド製品」は、伸長が期待される天然ガス開発向け鋼管など、効率化投資により製品を強化する。

 また、新たな柱となる「エンジニアリング・サービス」は、電力・原子力部材の製造で長年培った技術や統合する3社の強みを生かし、プラント・インフラ構造物や工事、メンテナンス、試験・検査といった事業により、収益体質の改善を進める。

 JX金属との合弁で進める銅合金といった新素材や水素蓄圧器、航空機部材、人工結晶など成長が見込まれる新事業も推進する。
(菅原啓)