ヒマワリの種、トンガ首相に届く 釈迦内小児童が育てる

 秋田県大館市の釈迦内小学校が南太平洋のトンガ王国に贈ったヒマワリの種が13日、10月に就任した同国首相に手渡された。種は友好の象徴として、首都中心部の政府庁舎中庭に植えられる予定で、早ければ来年1月末に花を咲かせる見通しだ。

 在トンガ日本大使館によると、石井哲也大使が首相府を訪ね、ポヒヴァ・トゥイオネトア首相に対し、就任を祝う安倍晋三首相の書簡を手渡した際、同校から託されたヒマワリの種も贈った。

 種は、児童が地域住民と一緒に育てた花から採取し、同国に寄贈した約5千粒の一部。大使館職員の斎藤昇さん(33)=秋田市出身=が、トンガ教育省から「小学校で花を育てたい」と要望を受け、小中学校で同級生だった釈迦内小教諭の安田愛さん(33)に会員制交流サイト(SNS)を通じ相談。話を聞いた同校が種の提供を快諾した。

 今年9月、同校を訪れた斎藤さんがトンガに種を持ち帰り、10月中に同国の10小学校に大半の種が配られた。各校が学校花壇で育てており、順調に成長しているという。

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