“死闘”を演じてきた日本と韓国 五輪、WBC、プレミア12の対戦成績は?

韓国との熱戦を制し日本は第1回WBC王者に輝いた【写真:Getty Images】

3大会の通算成績は日本の8勝9敗、五輪では4連敗中

「第2回 WBSC プレミア12」は17日の決勝戦で日本と韓国が激突することになった。両国はこれまでも国際大会で激戦を繰り返してきた。

 両国のトップチームによる主要な国際大会での戦績を見ていこう(オリンピックは本大会のみ)。

○オリンピックの野球競技

1984年ロサンゼルスオリンピック(公開競技) 日本は金メダル
8月1日 予選リーグ ○日本2-0韓国●

1988年ソウルオリンピック(公開競技) 日本は銀メダル
9月26日 決勝トーナメント ○日本3-1韓国●

1992年はバルセロナ五輪 日本は銅メダル
 韓国は出場せず

1996年アトランタオリンピック 日本は銀メダル
7月29日 予選リーグ ○日本14-4韓国●

2000年シドニーオリンピック 日本は4位
9月23日 予選リーグ ●日本6-7韓国○
9月23日 3位決定戦 ●日本3-1韓国○

2004年アテネオリンピック 日本は銅メダル
 韓国は出場せず

2008年北京オリンピック 日本は4位
8月16日 予選リーグ ●日本3-5韓国○
8月22日 準決勝 ●日本2-6韓国○

 韓国は1982年にKBO(韓国プロ野球)が発足してから野球ブームが起こっていた。1984年と88年は公開競技で日本はアマチュア選手が出場した。

 84年は広沢克己、和田豊、伊東昭光、88年は野茂英雄、古田敦也、野村謙二郎ら後にプロで活躍する選手が出場していた。両大会ともに日本が韓国を破った。

 野球が正式競技になった1992年バルセロナオリンピックには韓国は出場せず。1996年アトランタオリンピックでは日本が勝ったが、2000年シドニーオリンピックでは、予選、3位決定戦で韓国が日本を破り、韓国は銅メダルを獲得した。

 2008年北京オリンピックでも日本は韓国に勝てずメダルを逃している。

第1回WBCでは準決勝でリベンジ、第2回WBCでは決勝戦で激突

○ワールド・ベースボール・クラシック

2006年 第1回WBC 日本は優勝
3月5日 第1ラウンド ●日本2-3韓国○
3月15日 第2ラウンド ●日本1-2韓国○
3月18日 準決勝 ○日本6-0韓国●

2009年 第2回WBC 日本は優勝
3月7日 第1ラウンド ○日本14-2韓国●
3月9日 第1ラウンド ●日本0-1韓国○
3月17日 第2ラウンド ●日本1-4韓国○
3月19日 第2ラウンド ○日本6-2韓国●
3月23日 決勝 ○日本5-3韓国●

2013年 第3回WBC 日本はベスト4
 対戦なし。韓国は第1ラウンドで敗退。

2017年 第2回WBC 日本はベスト4
 対戦なし。韓国は第1ラウンドで敗退。

 WBCの試合形式は毎回変わっている。2006年と2009年は日本と韓国は何度も対戦し、好勝負を演じた。
 2013年以降の2大会は、日本とは別の予選グループに入った韓国が第1ラウンドで敗退したため、対戦はなかった。

○プレミア12

2015年 第1回WBSCプレミア12 日本は3位

11月8日 オープニングラウンド ○日本5-0韓国●
11月19日 準決勝 ●日本3-4韓国○

 第1回プレミア12では大谷翔平が6回10奪三振無失点の好投を見せて快勝。準決勝でも大谷が7回11奪三振無失点と快投するも、3点リードの9回に4点を奪われて逆転負けを喫した。

オリンピック
 日本の3勝4敗

WBC
 日本の4勝4敗

プレミア12
 日本の1勝1敗

 オリンピック、WBC、プレミア12での対戦成績は日本の8勝9敗。まさに好敵手だ。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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