Bリーグ川崎、神奈川ダービー制す 対横浜戦17連勝

 バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)は16日、横浜市都筑区の横浜国際プールなどで9試合が行われ、リーグ最高勝率を誇る川崎は中地区2位の横浜との「神奈川ダービー」を75-63で勝利し、Bリーグ初年度からの同ダービーでの連勝を17に伸ばした。

 ◆謙虚な力持ちが制圧 今季加入のヒース

 横浜の悲願「神奈川ダービー初勝利」に大きく立ちはだかった。川崎に今季から加入したヒースが16得点、6つのオフェンスリバウンドを含む9リバウンドでゴール下を制圧した。「チームが良い流れでシュートを打っているから、ポジションを取れるんだよ」。とても謙虚な縁の下の力持ちだ。

 第4クオーターに10得点と強さを発揮した。63-52の残り5分36秒、弾かれたシュートを拾い、両手でリングにたたき込んだ。連続で得点を許していた悪い流れを断ち切り、「リバウンドにはプライドを持っている。どれだけのエナジーと覚悟でゴール下に向かっていけるか」。208センチ、109キロの強靱な肉体も武器の一つだが、何よりもハートが強いのだ。

 ベルギーやスイスなどのリーグを渡り歩いてきた米国ニューヨーク州出身の28歳。すでに渋谷に行きつけの飲食店を見つけ、日本食では「おいなりさん」をこよなく愛する。Bリーグ発足以来、3年連続で無冠に終わる名門再生の切り札は「序盤から勝っていくことが、優勝という目標につながる」と最後まで低姿勢を崩さなかった。

© 株式会社神奈川新聞社