パリを安全に楽しむために
フランスのパリは、歴史も文化も深い素敵な都市です。しかし、実は移民が多くて貧富の差も大きい国。
安全に慣れきっていて裕福な日本人は、スリやだましの被害に遭いやすいんです。
パリに住んで旅行代理店に勤めていたころ、スリにあった日本人のお客様が毎日必ず来店されていました。
被害にあったという現役CAの同期もたくさんいます。
お金や大切なものを取られたらショックだし、やりたかったこともできないかも。
パスポートをとられたら、旅程を大幅に変更して再発行しなければいけません。
しかし、必要以上に恐れることはありません。
ちゃんとポイントを押さえれば危険な目にあるリスクをグンと減らすことができるのです。
今回は、パリでスリに遭わないために、小さいけれどとても大切なポイントを5つご紹介します。
カフェでスマホをテーブルに置かない
日本人に一番被害が多いのが、これです。
日本では当たり前のように、お友達とのおしゃべりの間もスマホをテーブルに置きますが、パリのスリはそれを見逃しません。
陽気のいい日には、パリではテラスでカフェを飲みたくなりますよね。
驚くべき身のこなしで、通りすがりにサッと取っていきます。
気付かないうちになくなっていることも。
特にiPhoneは標的になりやすいので、注意です。
大切なスマホは、使ったら毎回カバンにしまいましょう。
ファスナーのないバッグは持っていかない
オシャレな街だから、お気に入りのバッグを持っていきたい!
もちろん、分かります。
しかし、写真を撮ったり地図を見たり、意識がいろんな方向にむいてしまう旅行中は、ファスナー付きが鉄則です。
満員電車でも、ファスナーの端っこをちょっと握りしめているだけでも、スリにあう確率はグッと下がります。
男性は、ポケットに大切なものを入れるのもなるべくやめましょう。
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お財布は店内でしまう
日本ではよく、買い物をしてお釣りをしまいながら、財布を手にしてお店を出てくる人を見かけますよね。
パリでは必ず、お店の中でカバンにしまってから、外に出るようにしましょう。
財布をしまったら、カバンのファスナーを閉めるのも忘れずに。
路上でイヤホンで音楽は聞かない
旅行中なら音楽を聴くことは少ないかもしれませんが、これもパリでは常識です。
イヤホンで耳をふさいでしまうと、外の音が聞こえません。
人通りの少ない場所でこっそりついてこられて、なんて話もあります。
スリ対策だけではなく、街中で「ボンジュール!」と声をかけてくれるパリジャン・パリジェンヌもいっぱいいるので、その素敵な瞬間を逃さないためにも、ぜひ耳はオープンにしておきましょう。
いつも毅然とした態度でいる
スリが狙うのは、簡単に取れそうな隙のある人、そして、例え見つかっても強く反発しなさそうな人です。
そのため、背筋を伸ばして颯爽と歩く姿や、周りの様子をしっかりと見回す姿も、スリを寄せ付けないために役立ちます。
パリでの危険情報として有名ですが、街中でジプシーの子供たちに囲まれ、何か言われている間に貴重品を取られるという話もよく聞きます。
そんな時も、子供たちに対してもはっきりと「NO」と言えるように。
言葉が分からない、目的が分からないものには笑顔で「NO」と言えば大丈夫。
厳しく辛く当たるのではなく、毅然と対応しましょう。
危険を回避して楽しいパリ旅行へ!
そんなにスリが多いの?と不安になった方は、ご安心ください。
フランスは、決して危険な国ではありません。
ちゃんと気をつけていれば、スリやだましの被害にあうことはほとんどないんです。
安全に旅ができるかはあなた次第。
せっかくの憧れのパリ旅行、この5つのポイントを押さえて、思い切り満喫しましょう!