【プレミア12】17日の決勝が“真の日韓決戦” 稲葉監督「悔いないように」キム監督「勝ちたい」

侍ジャパン・稲葉篤紀監督と韓国代表のキム・ギョンムン監督【写真:荒川祐史】

スーパーラウンド最終戦の日韓戦は侍ジャパンが勝利、プロ参加後の対戦成績は8勝10敗に

■日本 10-8 韓国(プレミア12・16日・東京ドーム)

「第2回 WBSC プレミア12」(テレビ朝日系列で放送)は16日、東京ドームでスーパーラウンド最終戦が行われ、野球日本代表「侍ジャパン」は韓国に10-8で勝利した。17日の決勝は2夜連続での日韓戦。稲葉篤紀監督は「悔いのないように全員で結束力もって戦っていきます」と話し、韓国のキム・ギョンムン監督も「力を合わせて勝ちたい」と誓った。

 両チームはこの日、主力をスタメンから外したり、早めに交代させるなど、決勝に向けて戦力を“温存”。それでも、白熱した一戦となった。だが、頂点を決める決勝こそが“真の日韓決戦”。試合後、両監督は静かに闘志を燃やした。

 稲葉監督は打線が爆発したことについて「明日に繋がる」と手応えを示し、「これまで同様、一戦一戦、戦ってきましたので、決勝という素晴らしい場所で悔いのないように全員で結束力もって戦っていきます」と力を込めた。さらに「約1か月、長い期間過ごしてきてコミュニケーション、試合の中での伝達、選手同士が声を掛け合ってチームが出来上がってきた。連携し合いながらここまでできましたし、明日もチームが1つになって戦っていくというのをやっていきます」と、チームの「結束力」に手応えを示した。

 一方で“前哨戦”に敗れる形となった韓国のキム監督は「今日の試合は、ずっと試合に出ていた選手には休息が必要だと思った。分配して、ベストなコンディションで明日に臨むべきだと思った。今日の試合は忘れて明日の試合に臨みたい」として、日本の投手陣の印象を聞かれると「日本の投手はとてもいい。今日勝ってきた投手は出てきていないので、あえて言及する必要はない。我々も明日はベストな投手を出して、打者と力を合わせて勝ちたい」と話すにとどめた。

 両者ともに、すでに決勝戦に目を向けている。日本はプロ選手が参加した2000年のシドニー五輪から、WBC、五輪、プレミア12の韓国戦は18試合を戦って8勝10敗に。今大会は連勝で世界一を決めたいところだ。(Full-Count編集部)

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