田畑氏「勝利も育成も目指す」 サンダーバーズ監督就任会見

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監督としての抱負を語る田畑氏=富山大和

 プロ野球・ルートインBCリーグの富山GRNサンダーバーズの来季監督を務める元ヤクルト投手の田畑一也氏(50)=高岡市出身=が16日、富山大和で就任会見を行い、「勝利と選手育成の両方を目指していきたい」と意気込みを語った。

 田畑氏は高岡第一高から社会人を経て1992年にダイエー(現ソフトバンク)に入団。移籍したヤクルトでは野村克也監督の下で96年に12勝、97年に15勝を挙げるなど「野村再生工場」の選手の一人として活躍した。近鉄や巨人でもプレーし2002年に引退。その後は巨人やヤクルトの投手コーチを務め、今季限りでヤクルトのコーチを退任した。

 富山では「勝つことを第一に、かつ選手一人一人の長所を伸ばしてNPB(日本野球機構)に輩出したい」と、二つの目標を掲げた。

 球団の県出身監督は高岡市出身の進藤達哉氏に次いで2人目。「富山出身でNPBを目指す選手が少ない。それが1人でも2人でも増えていけばいい」と古里の野球の発展への思いを語った。

 田畑氏は社会人で肩を痛めて一度野球を断念し、実家の大工仕事を手伝いながらダイエーのプロテストを受けて合格した。「独立リーグには境遇の似た選手がいる。自分の力に限界をつくらないように指導したい」と話した。

 背番号はヤクルト時代の「39」に決まった。「富山の人が『田畑』を思い出してくれるのは(1996年に富山市民球場で開かれ登板した)オールスターだと思う」と、再び富山の地で輝く決意を示した。

 会場には多くのファンも詰め掛けた。記者から富山弁での抱負を求められると、笑顔で「頑張っちゃ」と応えた。

 ■選手の長所伸ばしたい 一問一答

 -監督就任を決めたきっかけは。

 「NPBでもう一回頑張りたい思いと、地元でやりたい思いがあった。球団社長に声を掛けていただき、1カ月ほど悩んで決めた」

 -チームづくりで重視する点は。

 「チームとしての戦略にこだわらず、選手一人一人の長所を伸ばしたい」

 -BCリーグのレベルをどう感じているか。

 「NPBの2軍選手よりも体は小さいが、考え方を変えたり、やるべき事をやったりすれば伸びそうな選手はいっぱいいる」

 -これまでの富山の二岡、伊藤、吉岡の3監督とは現役時代に同じ球団でプレーした。監督としてのアドバイスはもらったか。

 「二岡と伊藤からは独立リーグの大変さや監督の責任について言われた。一方で、目に見えて上手になる選手がいるというやりがいがあることも聞いた」

 -初となる監督業への楽しみは。

 「野手の指導はやったことはない。ただ、知識は名コーチから聞いているので、それを使っていく」

 -これまで多くの監督と関わってきた。

 「野村監督から聞いた準備の大切さや、王監督の基本を大事にする姿勢、原監督の言葉力などをまねしながらやっていこうと思っている」