写真や文書を展示 ローマ法王長崎訪問で平和考える企画展 原爆資料館

故ジョー・オダネル氏から寄贈された写真について説明する大久保館長=長崎原爆資料館

 ローマ法王フランシスコが24日に長崎市を訪問するのを前に、同市平野町の長崎原爆資料館で16日、企画展「ローマ法王からの平和のメッセージ ジョー・オダネル氏撮影写真とともに」が始まった。
 法王は爆心地公園で核兵器廃絶に向けたメッセージを発信する予定で、法王の思いの背景を知ってもらおうと企画した。
 展示資料は約40点。元米従軍カメラマンの故オダネル氏が原爆投下後に撮影し、法王が関心を寄せている「焼き場に立つ少年」のほか、原爆で倒壊した旧浦上天主堂の写真など、同氏が寄贈した8点を11年ぶりに公開。昨年5月に田上富久市長がバチカンで法王に被爆地訪問を要請し手渡した文書も展示する。
 大久保一哉館長は「法王の来崎に関心を持ち、平和について考えてもらえれば」と話した。
 企画展は観覧無料。会期は2020年3月まで。

© 株式会社長崎新聞社