川崎駅前に「非日常」の風景 広場で「サーカス」、大道芸

腕相撲の体験コーナーもお目見えした「カワサキよりみちサーカス」=JR川崎駅東口

 公共の空間に非日常の風景を出現させ、にぎわいを創出するイベント「カワサキよりみちサーカス」が16日、JR川崎駅東口駅前広場(川崎市川崎区)で催された。約20の出店が並ぶと共にアートのパフォーマンスが繰り広げられ、道行く市民らを楽しませた。

 地元のクラフトビールをやホットドッグなどを販売したほか、アートやファッションのワークショップが人気に。ステージではヒップホップダンスやアイリッシュ楽団の軽快な調べが披露され、大道芸人もにぎやかな「サーカス気分」を演出した。

 アームレスリングの体験コーナーで来場者の挑戦を受けた日本チャンピオンの伊東祐俊さん(36)は「競技の魅力を知ってもらうチャンスになった」。3年前、横浜から同区に道場を移し、「イベントに呼ばれる機会が増え、新しいものを受け入れる川崎の寛容さを感じる」と話す。

 夕方からは約2千個のキャンドルが近くの商店街・銀柳街とともにともされ、実行委員会の田村寛之委員長は「公共空間の可能性を探ると同時に、いろんな人の活躍の場もつくりたかった。楽しいと感じることでわがまちを誇らしく思ってくれれば」と話していた。

© 株式会社神奈川新聞社