<柏レイソルJ1復帰>サポーター熱狂 「いるべき場所に」

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「祝J1」の横断幕を掲げ、選手を迎える柏レイソルのサポーターら=16日、東京・町田市立陸上競技場

 歓喜の瞬間だ。サッカーJ2首位の柏レイソルが16日、東京都町田市立陸上競技場でFC町田ゼルビアに3-0で勝ち、9年ぶりのリーグ優勝と1年でのJ1復帰を決めた。開始5分で2ゴールを奪う猛攻に、アウェーの会場で半分以上を黄色に染めたレイソルサポーターは大熱狂。「俺たちが付いてる!」と声をからして拳を突き上げ、試合後にはスタンドに飛び込んだ選手らと抱き合って優勝を喜んだ。「いるべき場所に帰るだけ」「目標は世界」。早くも来季以降の躍進を願う声も聞かれた。

 レイソルは昨季J1で17位に沈み、2009年以来のJ2降格となった。今季は19節からの11連勝など実力を見せ、前節を終えて勝ち点は78と、2位の横浜FCと3位の大宮アルディージャに5ポイント差。町田に勝てば優勝、負けても他チームの結果次第で優勝や昇格が決まる状況だった。しかしサポーターは口をそろえた。「他のチームは関係ない。勝って、いるべき場所に帰るだけです」

 歓喜の瞬間はあっという間にやってきた。開始2分、フリーキックからのこぼれ球を瀬川祐輔が右足で押し込み先制ゴール。5分にはクリスティアーノがヘディングで2点目を挙げると、雄たけびを上げながら一直線にゴール裏のサポーターの元へ駆け寄った。

 「柏はね、サポーターとチームが一つのファミリーなんです」。レイソルのJリーグ昇格以前からのファンだという柏市の会社員、菊入啓喜さん(56)は、そうチームの魅力を語る。「前回もJ2に降格して1年で復帰を決め、翌年にJ1で優勝した。決して甘い世界ではないが、(前回J1優勝に導いた)ネルシーニョ監督が続投するので期待もできる」と話した。

 県外のファンも歓喜に沸いた。茨城県の会社員、高橋里美さん(44)は「途中から感動して泣きそうになり応援歌が歌えなかった。こんないい試合を見せてもらえて幸せ」。家族そろってレイソルファンだという東京都の的場えうりさん(11)は「初めて目の前で優勝を見られてうれしかった。来年も応援に来たい」と笑顔で語った。

 レイソルの応援歌には「最後まで熱く、激しく戦え」の歌詞がある。柏市の自営業、伯耆田力斗さん(23)は「昇格が決まったからといって気を緩めてはいけない。目標は世界。最終戦も、J1でも、1試合1試合勝たせる応援をしていく」と気を引き締めた。

◆地元も祝福 「世界へ」応援続ける

 柏レイソルのJ1復帰を決める試合。地元の柏市内で見守ったサポーターたちは試合終了とともに歓喜の声を上げ、祝福し合った。

 同市中心部にある「アジアンダイニングルンビニ柏店」では来店客約40人が黄色のユニホームなどを着て観戦。店内の大型スクリーンに見入った。

 先取点、追加点を挙げるたびに歓声が上がる一方、終始試合をリードする展開にサポーターたちは落ち着いた様子で見守った。

 試合終了の笛が鳴ると拍手が湧き起こり、ガッツポーズをしたり隣席同士でハイタッチをしたり、応援歌を合唱する人もいて勝利を祝った。

 会社員、荒井邦仁さん(47)は「何とかJ1に戻ることができてうれしい。シーズン当初に『勝って当たり前』と言われたが、それを体現してくれた」と笑顔。

 いずれも会社員の小野寺理恵さん(53)と大金優美香さん(24)は「仕事で町田に足を運べなかったが、気分は最高。『柏から世界へ』の言葉を信じ応援したい」と満足そうだった。

柏レイソルのJ1復帰を喜ぶサポーターたち=16日、柏市