〈特集〉絆(つな)ぐ ―つながる助け合いの輪― (3)

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■全国から君津を応援 つながる支援の輪
台風15号の上陸により、観測史上最大となる風速57.5m/sを記録した千葉県。市内でも多くの住宅が暴風による被害を受けました。被災直後から君津市のボランティアセンターにも屋根に関する要望が多く寄せられていましたが、ブルーシート張りなどの危険が伴う高所での作業は、素人ではなかなか手を出すことができません。
福岡県で瓦職人として働くR.Mさんは、「千葉県内の多くの住宅で瓦が飛ぶなどの被害が出ているということ。修理する職人がまったく足りていないということをニュースで見ていました。普段から瓦を扱う身として、何とか力になってあげたい。」と感じたと語ります。2016年に発生した熊本地震の経験と、その時に助けてもらった支援の輪を今度は恩返しという形で広げたいという思いから、共に働くK.Mさんと一緒に1100km以上離れた福岡県からボランティアとして駆けつけてくれました。「君津市に到着したのは、9月の中旬頃だったでしょうか。それから市のボランティアセンターから支援が必要な方の情報をいただき、屋根の破損状態の確認やアドバイス、ブルーシートを使った応急修理などを行っています。」と話すR.Mさん。約1か月の間でR.Mさんらが訪問した住宅は、100軒以上にも及びます。震災を経験した瓦職人だからこそわかる知識をもとに、その住宅の被害状況にあった処置や的確なアドバイスをいただいています。
支援を受けた方々の反応について伺うと「ボランティアとして動いているからこそ、仕事ではもらうことのできないお礼の言葉をいただきます。生活に本当に困っている人からのありがとうは、私たちを動かす原動力となっています。」と溢れる笑顔で話してくれました。
今回の台風で被災された方々に向けたアドバイスなどを伺うと「私たちが行っている処置は、あくまで応急修理です。ブルーシートを張る場合は、強風などで飛ばされないよう板張りなども行っていますが、永久的に今の状態が維持されるわけではありません。完全な修理をする場合、災害発生後は、どうしても修理費などが高騰します。見積を複数の事業者さんに出してもらったり、今の生活にどの程度支障が出ているかなどをよく考えたりして、本復旧のための修理時期を検討するべきだと思います。」と話してくれました。
そんなR.Mさんらは、現在、三直地区にあるお寺、蓮久寺で寝泊りをしています。今回のボランティアでの活動に感謝の思いを込め、住職の江口隆晶さんが宿泊の場を提供してくれました。助け合いの輪が市内全域へと広がっています。

◇災害支援ボランティア 瓦職人
R.Mさん
K.Mさん
九州の福岡県で瓦職人として働くお二人。3年前の熊本地震での経験を踏まえ、ボランティアが不足している千葉県で活動をすることを決意。職人だからこそわかる的確なアドバイスを被災者に伝えています。

【台風15号・19号に関連する写真をご提供ください】
被害の検証と、今後の災害対応に活かす記録として残していくため、皆さんが君津市内で撮影された災害に関連した写真を募集しています。
提供いただいた写真は、今後の広報活動で広く活用させていただきます。詳しくは、市ホームページをご覧ください。
記載事項:
(1)撮影者氏名
(2)撮影場所
(3)おおよその撮影日時
(4)提供者の連絡先

※スペースの都合で市内で行われた全ての支援活動を紹介することができせんが、本紙26ページのカメラアングルでもその一部を掲載しています。