箱根町仙石原の箱根ガラスの森美術館で、牛をテーマにしたデザイン画を子どもたちから募るコンクールが行われ、最優秀賞に横浜市立東山田小学校6年の平出昊誠さんの作品が選ばれた。デザイン画を基にイタリアのベネチアングラス職人がガラス彫刻を制作、館内で展示している。来年4月5日まで。
パブロ・ピカソとガラス作家が共同制作した作品「TORO(雄牛)」などを展示している同館が、子どもたちにピカソに挑戦してもらおうと企画。4月から8月に募集し、県内を中心に2544点の応募があった。岩田正崔館長らが審査し、最優秀1点、優秀2点、入選6点を選んだ。
平出さんの作品は、3万色といわれるベネチアングラスの特性が最大限に生かされそうな点などが評価され、ジュリアーノ・バラリン、ロベルト・バラリンさん親子によってカラフルなガラス彫刻として命を吹き込まれた。同館では、ガラス彫刻1点のほか、佳作も含めたデザイン画49点を紹介している。
岩田館長は「この企画をきっかけに、神奈川からピカソのような芸術家が生まれれば」と話している。
午前10時~午後5時半。入館料は一般1500円など。問い合わせは、同館電話0460(86)3111。