【プレミア12】日韓戦力比較・投手編 侍Jは盤石救援陣、韓国は強力W左腕が強み

決勝に先発する侍ジャパン日本代表の巨人・山口俊(左)、韓国代表のヤン・ヒョンジョン【写真:Getty Images】

侍J投手陣の与四球数は韓国投手陣の半分の11、防御率も韓国を上回る

 「第2回 WBSC プレミア12」もいよいよ最終日。侍ジャパンは16日のスーパーラウンドに続いて、韓国と決勝戦を行う。両軍の投手陣を比較しよう。

○チーム投手成績

日本 6勝1敗3SV63回11四71奪三振 防御率2.89

韓国 5勝2敗1SV59.2回22四64奪三振 防御率3.34

 両チームともに決勝まで進出しただけに投手成績も優秀だが、日本が与四球11に対し、韓国は倍の22。制球力で日本が上回っていると言えよう。

○日本の投手成績 ※は16日の日韓戦に登板した投手

先 今永昇太 1勝0敗0SV9回1四12奪三振 防御率1.00

先 高橋礼 1勝1敗0SV10回3四5奪三振 防御率1.80

先 山口俊 0勝0敗0SV8回2四10奪三振 防御率3.38

救 甲斐野央 2勝0敗0SV4回1四6奪三振 防御率0.00

救 中川皓太 0勝0敗0SV2.1回1四2奪三振 防御率0.00

救 山本由伸 0勝0敗0SV4回0四4奪三振 防御率2.25

救 山崎康晃 0勝0敗2SV4回0四6奪三振 防御率0.00

先 岸孝之 0勝0敗0SV7回0四8奪三振 防御率7.71※

救 山岡泰輔 0勝0敗0SV4.2回0四7奪三振 防御率11.57※

救 嘉弥真新也 0勝0敗0SV1回0四2奪三振 防御率0.00※

救 大野雄大 2勝0敗0SV5回3四7奪三振 防御率1.80※

救 大竹寛 0勝0敗0SV2回0四1奪三振 防御率0.00※

救 田口麗斗 0勝0敗1SV2回0四1奪三振 防御率0.00※

 決勝戦の先発は山口だが、今永も第2先発でスタンバイするだろう。救援投手は極めて優秀なので、甲斐野、山本、山崎という「勝利の方程式」に持ち込みたいところだ。

決勝戦先発のヤン・ヒョンジョンは11回2/3を投げて17奪三振

○韓国

先 ヤン・ヒョンジョン 2勝0敗0SV11.2回2四17奪三振 防御率0.77

先 キム・グァンヒョン 1勝1敗0SV9.1回2四10奪三振 防御率2.89

先 パク・ジョンフン 0勝0敗0SV8.1回2四6奪三振 防御率2.16

救 イ・ヨンハ 1勝0敗0SV5.2回2四6奪三振 防御率1.59

救 チョ・サンウ 0勝0敗1SV3.2回1四4奪三振 防御率0.00

救 ハ・ジェフン 0勝0敗0SV3.2回0四2奪三振 防御率0.00

救 チャ・ウチャン 1勝0敗0SV2.1回2四2奪三振 防御率0.00

救 ウォン・ジョンヒョン 0勝0敗0SV2回1四4奪三振 防御率9.00

先 イ・スンホ 0勝1敗0SV3回1四3奪三振 防御率18.00※

救 イ・ヨンチャン 0勝0敗0SV4.1回2四2奪三振 防御率6.23※

救 コ・ウソク 0勝0敗0SV3回4四3奪三振 防御率6.00※

救 ハム・ドクジュ 0勝0敗0SV3回2四3奪三振 防御率3.00※

救 ムン・ギョンチャン 0勝0敗0SV2回1四2奪三振 防御率4.50※

 今大会で2勝、絶好調の左腕ヤン・ヒョンジョンが満を持して先発する。そのあとには北京オリンピックで日本相手に好投したベテラン左腕キム・グァンヒョンが控えている。救援陣は「調子の良い投手を起用」している印象だが、豪速球のチョ・サンウが最後を締めくくるのではないか。

 韓国は16日の日本韓戦では主力級をあえて出さなかった印象がある。日本にとっては未知の投手を以下に打ち崩すかが課題だろう。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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