国内外11社22台のエコカー試し乗り 横浜・日本大通り

日本大通りに並べられたメーカー各社の「エコカー」=17日午前、横浜市中区

 電力で走るさまざまな車を試乗できるイベント「エコカー試乗会! in 日本大通り」が17日、横浜市中区の県庁周辺で行われ、家族連れや観光客でにぎわった。実際に試乗できるとあって多くの車ファンらも足を運んでいた。

 水素を燃料に電気を作りモーターで走る燃料電池車(FCV)や、充電した電力だけで走る電気自動車(EV)、充電とガソリンの両方を使えるプラグインハイブリッド(PHEV)など国内外11メーカーの22台が並べられた。

 ホンダのFCV「クラリティ」を父(44)と試乗した小学3年生の吉田智洋君(9)=横浜市西区=は「排ガスもなく環境にいいし、音も静か。心地よく乗れた」と笑顔で話した。

 電力で走るこうした車は、バッテリーにためた電力を他の用途に供給することができる車種も少なくなく、災害時にも役立つ。ただ一般的な普及にはいまひとつとあって県が主催した。担当者は「エネルギーの今後を考える上で、充電できる車の存在は大きい。太陽光発電によるエネルギーを一時的にためておくこともできる。こうした技術を広く知ってもらいたい」と開催の狙いを説明する。

 家族連れで会場周辺を散策していた林田章吾さん(42)=横浜市磯子区=は「車が蓄電池にもなるというのは知らなかった。こういう使い方もあるのかと興味深い」としつつも、「いまは、充電の設備がないマンションに住んでいるので、購入は難しいかな」と話していた。

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